あっという間に感じられた一日が終わった…黒木は授業が終わるとさっさと帰るみたいだ…隠れて待っていた白城は彼の跡を追うことにした…バレないようにするのは大変だった…勘が鋭い男なのか何度も背後を確認してきた…そして何とかバレないで白城はたどり着いた…
普通よりは大きい事務所だった…そう、彼は探偵だったのだ!白城は更に疑惑が起きた…探偵なら恐らく潜入調査…ではなんの潜入捜査なのか…そう思ったのだ。彼女は庭を見つけそこの窓から覗いてみることにした。中はとても綺麗だった…本棚にたくさんの本が綺麗に並んでる、そしてソファーとテレビ…仕事机もあった。彼は電話してるようだった
白城は思わず大声を出してしまった、急いですぐ側の茂みに隠れた…そのすぐあと黒木は電話をしたまま窓を開けた…気のせいかと彼は窓を閉めた
思わずため息を着いた…窓を開けた黒木の目は死神のように冷酷だったからだ…白城は思った…死神に解放してもらう…それが叶うかもしれないと…電話は続く
お金には興味がなかった。ただこの世から解放されたい…それにしか興味がなかったからだ。
黒木が電話を切った…そのタイミングを図ったかのように強い突風が吹いた
白城は思わず仰け反った…前を見れるようになった時彼女は驚いた
その言葉の通り…彼は"消えた"…風に何かの匂いをかぎつけた死神のように
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。