第2話

忍術学園
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2023/11/19 07:53
なんやかんやありましたが、やっと彼らの言う学園に着きました。
八代朱音
で、今から何処へ行くんですか?
長次
…学園長先生のお部屋です。モソ
八代朱音
あらあら、ご丁寧に…ありがとうございます。ペコッ
文治郎
コンコン…学園長先生、天女様をお連れしました。
学園長
ウム、入って良いぞ。
スッ←襖を開けた。
八代朱音
初めまして。私は、八代朱音と申します。よろしくお願いいたします。
そう言って私は、額を畳に擦り付けました。
なんだろう…周りの気配がなんというか、驚いた様な雰囲気だ…
学園長
朱音とやら、頭を上げなさい。
八代朱音
しかし…
文治郎
おい!学園長先生が頭を上げろと言っているだろう!コソッ
私は、そう言われ渋々頭を上げました。
学園長
さて、朱音よ。
お主は何処から来たんじゃ?
八代朱音
…私は、大正という時代からやってきました。そして、その時代では鬼狩りという物をしていました。ちなみに、天女については何も知りません。
そういうと、周りの人達は驚いたような顔をしました。
学園長
鬼狩りというのは、具体的に何をするんじゃ?
八代朱音
鬼狩りは、文字通り『鬼を狩る』事をしています。
学園長
じゃが、実際その鬼というのは見たことも聞いたこともないぞ?
八代朱音
鬼は、直接日光を浴びると塵になってしまうので、日が登っている間は行動でしず、夜や日が遮られている曇や雪の日に現れます。
学園長
なるほどな。じゃが…何故儂らは今まで鬼に襲われなかったんじゃ?
八代朱音
…恐らくですが、この学園を囲んでいる塀のせいで中には入れないのではないでしょうか?
学園長
フム…では最後に。
鬼は何故いるんじゃ?
八代朱音
…話は長いですが、宜しいですか?
学園長
構わん、話してくれ。
八代朱音
…始まりは、江戸時代からです。
江戸の頂点に立つ一族には、ある病弱な男性が居ました。その男性は、20歳になる前に命尽きると医者から言われていたそうです。
八代朱音
そしてある日、その男性の病気を治せるという医者が現れました。医者は、男性にある薬品を渡しました。ですが、男性の容態は悪化するばかり。男性は、繰り返される診断に嫌気が差し、ついにはその医者を殺めてしまいました。
八代朱音
しかし、医者の薬品が効いている事が分かったのは医者を殺めて間もなくでした。男性は圧倒的な肉体を手に入れると同時に、人の血肉を欲する様になりました。
八代朱音
しかし、その男性は日の下を歩く事ができなくなりました。これは、男性にとって怒りが募るものでした。それから、男性は…鬼舞辻無惨は、日の光を克服する鬼を作り続けています。
八代朱音
私が知っている情報は以上です。
学園長
フム、なるほどのぅ。
仙蔵
ですが学園長先生!
いくら何でも、そんな化け物が本当に存在するなんて俄に信じられません!
留三郎
そうです!簡単に信じるわけにはいきません!
八代朱音
では、確かめてみますか?
今夜、見回りがてら学園外へ出ますけど。
学園長
…では、六年生の代表2人が朱音に着いていくのじゃ!
文治郎
…承知致しました。
大丈夫かしら?この子達。

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