「イッタ…」
目を開けても何も見えない
耳をすませても何も聞こえない
身動きもとれない
こんなに静寂が怖いものだと知らなかった
「こたろー」
自分の発した声さえ聞こえない
足音もなければ
時計の音も聞こえない
ただ微かに残る甘い匂い
「こたろー!」
どれだけ叫んでも自分の声は聞こえない。
微かに気配を感じた。
「こたろ!こたろ!!」
外されるヘッドフォン。
「うるせぇんだけど」
アイマスクのせいで顔が見えない。
ただこの声は小太郎じゃない。
「こたろ!」
「だからうるせぇんだって」
香る甘い匂い。
「小太郎、こいつうるせぇんだけど」
「あー。罰。約束破るんだもん」
「そうだな」
「こんなきよみたらみなちゃんどう思うかな」
「さぁな」
「あー。まぁいいや、とりあえず撮影あるからきよ起こそ」
「了解、」
「清春!起きろ、清春!」
「ン…市川くん…」
「撮影、行くぞ」
「その前に、ちょっと待って」
小太郎は何かを取りに行った。
「はい、これ」
「何これ?」
「えっ?ローター」
「は?」
「かわりん、きよ抑えといて」
「はいよ」
「えっ、ちょ、やめてや」
「あんま動くな、痛くなんぞ」
小太郎は清春のベルトに手をかけ、一気におろした。
「ちょ、小太郎!嫌や!」
「ねぇ、きようるさいんだけど、」
クチュ
「ア/////」
指を入れられる。
「ン////アッ////イヤア/////」
「口ではいやいや言ってるけど体は正直だね」
「ねぇ、きよこれどうすると思う?」
「…」
「ねえきよ、聞いてんだけど」
小太郎が前立腺を刺激する。
「アア/////」
「きよ、もう1回聞く、これどうすると思う?」
「知らん…ウッアッ/////」
「わかってるくせに、かわりん教えてあげて」
「え?俺でいいの」
「うん、代わる」
「俺手加減とか知らねぇけど」
「いいよ、コレ入れてやって」
「はいよ」
「さぁ、清春ちゃんと見てろよ」
「市川くんやめてください…」
クチュクチュ
「ア/////ア/////」
「入れんぞ」
「イタイ、ア/////」
「これどこまで入れんだけっけ?」
「めっちゃ奥まで入れていいよ」
「わかった」
「よいしょっ」
「ン/////ダメェ/////」
手を 一気に抜く。
「アッ/////」
「よし、入った」
「じゃあ撮影行こっか!」
「きよ?行かないの?」
「行かん…」
カチッ
「ア/////ン/////」
「ほら、清春?行かねぇの?」
「イクゥ/////イキマス…/////」
カチッ
「行こっ!」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。