第3話

two
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2026/06/15 11:12 更新












無機質な白い箱の中。












あるのはベッドと椅子とテレビと難しそうな機械。











カーテンの外から漏れる木漏れ日が優しく風に揺れる。












ここは病室。












真っ白な服に身を包んだ医者や看護師が数名立っている。












立っているだけで何もしなかった。












ただ、俯いていた。












真っ白なベッドには親友が死んだように眠っている。












飽きるほど見た顔。













綺麗な顔で少し癖っ毛の栗色が君の髪の毛と重なる。












好きな人に似るんだったか、似てる人を好きになるのか忘れたけどさ。












瞳を開けば、少しオレンジがかった赤い瞳をしている。












でも、いつまで経っても瞳は開かない。












🌷
🌷
ぁれ 、










あぁ、そうか。













頬につたう涙で気づいた。












彼は死んだように眠っているんじゃない。












本当に死んだんだ。











そっか。





朝起きて、
親に呼ばれて学校に行かずに病院に行って、
医者や看護師たちに言われたんだっけ?






「 本当に申し訳ございません 」って。













あいつの両親も泣いてて、空気が馬鹿みたいに重かった。











事故死なんだって?












交通事故なんか、らしくないなぁ。












あなたが言ったじゃないですか。













「 また明日 」って 。












元気だったじゃん。












「 海行こう 」って言ったのはあなたですよね?











実感がわかなくて。












僕も帰るのについて行けばよかったのかなぁ?













もっと早く帰ればよかったのかな?













もう何もわかんないよ。











浮かんでくるのは後悔ばっかりで。












久しぶりに訳わかんないくらい泣いた。













すぐ起き上がるんじゃないかって。











すぐ話しかけてくるんじゃないかって。











無駄に想像ばっかしちゃって。












こんな想像、全部理想でしかないのに。












自分の嗚咽のせいでドアが開いたことにすら気づけなかった。






🎀
🎀
なおきりくん、? 大丈夫?




ドアの前で君が不安げに僕を見つめる。











彼女の腕には包帯が巻かれている。












すぐに察した。











彼女を家に送りに行ったからか。












だから、ふたりで事故にあったんだ。












それで、うりさんは _____ 、








🌷
🌷
大丈夫、です っ、
🌷
🌷
あなたの下の名前さんこそ、大丈夫?
🌷
🌷
怪我とか、
 


🎀
🎀
うん。
腕骨折しちゃったけど、全然元気だよ



そう言っていつも通り笑う。












その笑顔が、いつも通りすぎて、逆に不思議だった。












目の前で恋人を失ったのに。












そこまで辛そうに見えないのは気のせいなのか。








🎀
🎀
ていうか、ここって誰の病室なの?




「 なおきりくんじゃないでしょ?」と問われる。












「 聞かされてないのかな?」なんて。












呑気なことを思っていた僕が馬鹿だった。










彼女の後ろから現れた、彼女の母親らしき人が彼女に声をかける。










泣いていた僕を気遣ってか、小さな声で言った。








ㅤ⠀​​ㅤㅤ⠀ ⠀











うりくん、亡くなったそうよ。





🎀
🎀
ぇ、?





そりゃ、信じられないよなぁ。











隣にいた人が突然いなくなるなんて。












でも、彼女は泣くどころか、一言発した。
















🎀
🎀
うりくんって、だれ … ?





🌷
🌷
え_




鏡を見なくても自分の瞳孔が開くのがわかった。












人ってこんなもんなの?












愛してる人のこと、こんな簡単に忘れちゃうの_?












気付けば、また僕は泣いていた。













彼女の姿がぼやけて見えた。












全部、夢ならいいのに___














あげ忘れてました🫵🏻

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