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第7話

あなた
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2023/05/20 18:34
僕より一個上のひょんで、僕の大好きな人

そんな大好きな人と過ごす、ちっちゃなお家で

壁いっぱいのおっきな窓を2人で眺めながら、

寒い日は古くなった暖炉で2人温まって、

僕が大好きな真紅に染まってるバラと

ひょんが大好きな綺麗な白のパンジーを

沢山摘んで部屋に飾って、

ずっとずっとひょんと歳を取っても一緒にいる

だけど、そんな夢叶うこともないんだ

ひょんは、今どこにいるんだろうか


あの日切なげに笑うてひょにひょんの顔が今でも忘れられない

あの日、それよりも前に戻ってこんな未来を変えられたらと何度思ったか

僕はひょんのそんな笑顔にも気づかず、ただ、あなたが突然プレゼントでくれた僕の大好きなバラを大事に抱えていただけだった。

あの日に戻って、なんで急に、ってひょんに質問していたら今何かが変わっていたのかもしれない

あの時何か行動を起こしていたら


また僕は考える

ちっちゃなお家の真っ白な床に真青の絨毯を敷き詰めて

その上で2人笑い合って暮らすんだ

外の庭でバムとよんたんを追いかけ回す先輩を見て僕は先輩の笑顔を見て微笑むんだ

だけど、そんな夢物語は夢でしかなかった

毎日のようにあなたの夢を見る

てひょにひょん

あなたは今どこにいるの?

できれば今、僕の横にヒョンがいて、

こんな夢物語を2人で話したかった

できれば今、僕の横にひょんがいて、

僕と一緒に笑い合ってほしかった

あなたのことを思い出すたびに

会いたい想いが一方通行に溜まってしまって、

僕の横にひょんが、

いつまでもいつまでもいてほしい





参考:「あなた」小坂朋子

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