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第31話

31
今日は遂に出産の日


つまり、私が死ぬ日


マホト「あなた!頑張ってね!あなたなら大丈夫だから」

「うん。ありがとう」

彼は無理して明るく振る舞ってる

赤く腫れた大きな目

いわれなくても泣いていたのがわかる。

ごめんね、最後まで苦しめちゃって


私は誰にも恩返しできないまま死んでしまうんだ

「まほっちゃん!」

マホト「ん?」

「泣いていいよ」

マホト「大丈夫😊」

「お前こそ泣いていいよ」



貴方の笑顔が好き

その優しさが好き

だけど、こんな時くらい泣いてほしい

私に甘えてほしい



でもやっぱり我慢できなくて


最後まで甘えちゃう


「まほっちゃんっ」

「やだっ死にたくない!」

「もっと一緒にいたい(泣)」

マホト「おれだって、あなたともっと一緒にいたい」

「死ぬなよ」

「死にたくない」

「大好き」

マホト「愛してる」

「私も」

ぎゅー


そう言って強く抱きしめる

この時間が続けばいい


そう思うのに


お腹が痛く痛くてしょうがない

陣痛がはじまった。






「いった、、、、、ぃ」

マホト「大丈夫?」

ピーーーー

看護師「あなたさん!大丈夫ですか?」

「そろそろ生まれますね」

「手術します」

「はい。」

看護師「それでは車椅子に乗ってください」



これに乗ったら本当にお別れなんだ




そう思って



ゆっくり

ゆっくりと

時間をかけて乗る


看護師「それでは行きますよ」

「ありがとう、愛してる」

マホト「あなたに会えて良かった!ありがとう!愛してる」

「忘れんなよ、俺の事。まってろよ」


「うん。またね」


マホト「 、、、またな」

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yxxri
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