さっきまで幸せな雰囲気だったのに
今私は夢を見てる。
誰かに追われてる
多分起きたら隣に玲於がいるはずなのに
今はものすごく孤独を感じてる
夢の中では涙を流して
あなたの名前を呼んでいる
夢の中でも助けてくれるかな
目を開けたら抱きしめてくれるかな
…
心配そうにあなたの名前を呼ぶ玲於と
涙を流しながら苦しんでるあなた
その声であなたは目を覚ました
あなたは玲於に抱きついた
玲於はそれを優しく抱きしめ返した
玲於は一度あなたを離した
玲於はあなたの頭を優しく撫でて
そのあと、優しくキスをした
また少し照れたあなたを笑いながら
抱きしめて
そのまま眠りについた
今度は玲於から離れずに
お互いくっついて目を閉じたから
あなたは幸せな夢を見て朝を迎えた
ふたり同じタイミングで目を覚ました
眠そうな玲於の顔が愛しい
いつまでもこれからもずっと
玲於の全部をそばで見させてね
私は玲於よりも先に起きて
服を着て
キッチンへ向かった
勝手に使っちゃうのは申し訳ないけど
朝ごはんでも作ってあげよう
簡単なものだけど
玲於に少しでも喜んでもらえれば
私はそれで幸せだよ
そこから数十分経ってから
玲於も起きてきた
トコトコトコと眠そうに歩いてくる玲於がかわいくて
ちょっと笑っちゃった笑
私はその間に作ったものをテーブルに置いた
ごはんとスープと卵焼きとサラダ
玲於の好みにあったものを作れたかは分からないけど
ちょっとがんばってみたから
そこに顔を洗った玲於が戻ってきた
玲於が一口食べたののちょっとあとに私も一口
やっぱり好き、玲於のこと
それから朝からなのにたくさん食べてくれて
私は洗い物して
玲於は仕事へ行く準備をして
私も髪を整えたり
そして、玲於と一緒に家を出た
ガチャンッ
その後に私の頭をポンポンと、笑いながら
それに驚いて固まる私を見て玲於は笑いながら言った
笑いながら歩くふたり
玲於は右
私は左
私の右手を玲於の左手が優しく包んだ
それに照れた私をまた笑う玲於
それに言い返す私
この時間が止まればいいのに
私は強く思った
もう玲於の方へ振り向きたい
もう玲於に抱きつきたい
もう玲於に抱きしめてもらいたい
もう寂しくなった私を
玲於はどんな想いで見つめてるの?
それとも見つめてないの?
またすぐに声を聞かせて
またね👋
私は自分の家に戻った
それと同時に玲於も反対へ体を動かした
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。