第22話

#21
1,171
2021/06/26 07:29
あなたがその場で倒れてから
遠くからこっちへ誰かが向かう足音が聞こえた
ドンドンドンドンドンドンドンッ

バタバタバタバタバタバタッ
佐野玲於
佐野玲於
あなたちゃん!!
床にうずくまって倒れてるあなたを支えた玲於
佐野玲於
佐野玲於
おい!しっかりしろ!!
意識がないあなたは玲於の呼びかけに全く反応しない
白濱亜嵐
白濱亜嵐
玲於?どうした?
佐野玲於
佐野玲於
あなたちゃんが…!
白濱亜嵐
白濱亜嵐
あなたちゃん?
あっあの時の女の子?
佐野玲於
佐野玲於
倒れてて…!
白濱亜嵐
白濱亜嵐
とりあえず運ぼ!
白濱亜嵐
白濱亜嵐
部屋開けとくから!
玲於はあなたを抱えて、部屋まで運んだ
このシチュエーション、二回目だけど
また必死になってあなたのことを心配する玲於
実は玲於もあなたのことが好きなんじゃないかな
そう思う誰かもいた



























花巻あなた
花巻あなた
それから一時間くらい経って、あなたが目を覚ました
佐野玲於
佐野玲於
あっあなたちゃん
あなたが玲於の方を見た
佐野玲於
佐野玲於
「なんか変だと思ったからついていったらやっぱりあなたちゃん倒れてた」
花巻あなた
花巻あなた
佐野玲於
佐野玲於
「あんだけ無理すんなって言ったのに」
するとあなたは玲於の持っていたペンをそっと自分の手に持ち、一言書いた
花巻あなた
花巻あなた
「ごめんなさい」
佐野玲於
佐野玲於
「だから謝るなって」
佐野玲於
佐野玲於
「今具合どう?」
花巻あなた
花巻あなた
「まぁまぁです」
佐野玲於
佐野玲於
「今日は壱馬早く終わるらしいから、そのあと一緒に帰りな」
花巻あなた
花巻あなた
「もうほんとすみません」
佐野玲於
佐野玲於
「いいのいいの」
佐野玲於
佐野玲於
「今度またちゃんと病院行って、あなたちゃんの意思で決めたことまた教えて」
花巻あなた
花巻あなた
「分かりました」
はぁー、玲於くんは優しいな
何度も迷惑かけてるのに
嫌な顔ひとつもしないで
私のことを心配してくれて
さすが私が好きになった人だけある笑
そんなこと思ってる場合じゃないのに
今私倒れて大変なことになってるのに
私はポジティブなのか、笑
いやおかしいだけ、?笑
それはさておき
花巻あなた
花巻あなた
「玲於くん仕事は?」
佐野玲於
佐野玲於
「さっき一回終わってまた休憩」
花巻あなた
花巻あなた
「私のことは気になさらずに玲於くんは玲於くんで…」
佐野玲於
佐野玲於
「俺がいたいからいるの」
佐野玲於
佐野玲於
「あなたちゃんが迷惑だったら今すぐ出てくけど笑」
花巻あなた
花巻あなた
笑笑
佐野玲於
佐野玲於
「もうダッシュで出てく笑」
花巻あなた
花巻あなた
「私もいてほしいので、いてください笑」
佐野玲於
佐野玲於
「分かった笑」
佐野玲於
佐野玲於
「嫌われてないようで良かったわ笑」
花巻あなた
花巻あなた
「嫌ったりしませんよ笑」
佐野玲於
佐野玲於
「ほんと?笑」
花巻あなた
花巻あなた
「はい笑」
佐野玲於
佐野玲於
笑笑
花巻あなた
花巻あなた
笑笑
佐野玲於
佐野玲於
「はぁー、あなたちゃんの声早く聞いてみたいなー」
花巻あなた
花巻あなた
「私も玲於くんの声、早く聞けるようになりたいです」
佐野玲於
佐野玲於
「とりあえず今日は安静にね」
花巻あなた
花巻あなた
「はい」
佐野玲於
佐野玲於
「寒くない?」
花巻あなた
花巻あなた
「大丈夫です😊」
それから玲於くんはまた仕事に戻って
心配したおにいが部屋にかけこんできたけど
私は苦笑いしながら受け止めた
そのあと、おにいと一緒に帰った










ガチャンッ








花巻あなた
花巻あなた
「おにい」
川村壱馬
川村壱馬
ん??
花巻あなた
花巻あなた
「やっぱり私、どうしても手術受けたい」
川村壱馬
川村壱馬
「あなたの気持ちは一番に理解するよ、だけどさ、重さが違うやん」
川村壱馬
川村壱馬
「別にダメ!って否定してるわけとちゃうんやけど、リスクの大きさがあるわけで…」
花巻あなた
花巻あなた
「うん…」
川村壱馬
川村壱馬
「そろそろ病院行く頃だよね」
花巻あなた
花巻あなた
「うん」
川村壱馬
川村壱馬
「その時にもう一度あなたの答えを聞かせて、俺も言うから、」
川村壱馬
川村壱馬
「病院の先生とも話し合って、
ちゃんと決めよう」
花巻あなた
花巻あなた
「分かった」
花巻あなた
花巻あなた
「おにい、」
私はなんか不安になっておにいに抱きついた
川村壱馬
川村壱馬
大丈夫大丈夫
この声はあなたに聞こえてないけど
壱馬はあなたの頭を優しく撫でながら言った
少し震えたあなたの
壱馬が反対の手で包み込むようにして握りしめた





川村壱馬
川村壱馬
「はい、今日もおかゆな笑」
花巻あなた
花巻あなた
「え、笑」
川村壱馬
川村壱馬
「できるまで部屋で寝ててねー笑」
花巻あなた
花巻あなた
「うー笑」
川村壱馬
川村壱馬
「明日は違うの食べればいいやん笑」
花巻あなた
花巻あなた
「そりゃそうだけどさー」
川村壱馬
川村壱馬
「なに笑」
花巻あなた
花巻あなた
「飽きたんだもん笑」
川村壱馬
川村壱馬
「ダメなもんはダメやで笑」
花巻あなた
花巻あなた
「えー」
川村壱馬
川村壱馬
「その代わりアイス食べていいよ」
花巻あなた
花巻あなた
「ほんまに!?」
川村壱馬
川村壱馬
「うん笑」
花巻あなた
花巻あなた
「おにいありがと!」
川村壱馬
川村壱馬
「いいえ~」
そしてあなたは少しウキウキしながら自分の部屋に言った





川村壱馬
川村壱馬
ったく笑
それを壱馬は笑いながら見届けた

プリ小説オーディオドラマ