第4話

貴方と出会った日。
66
2019/03/26 13:42
リリス
リリス
え?
イヴァ
イヴァ
こんな時間に何してんの。
そう低い声で呟く男の子。

私よりもかなり身長が高い。

色白な肌を黒のパーカーが際立たせる。

その白い頬には…

血がついていた。
リリス
リリス
血…。
イヴァ
イヴァ
…あぁ。これか。
リリス
リリス
どうしたんですか。
イヴァ
イヴァ
…殺してきた。
リリス
リリス
…?
イヴァ
イヴァ
自分の親を…
イヴァ
イヴァ
…殺した。
リリス
リリス
…え?
イヴァ
イヴァ
…まぁ。怖がられても仕方ないよな笑
イヴァ
イヴァ
今から自首しに行くから。
…じゃあな…
リリス
リリス
待って!
私は気付けばその白い腕を掴んでいた。

リリス
リリス
…私も。
リリス
リリス
私も…親を殺してきたの。
空から降る水が私達を濡らした日。

それが、私達が出会った日。

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