「あの!好きです!付き合ってください!」
「、、、ごめん
私には好きな人がいるの。」
そう言って私は去った
母に自分の夢を告げて4ヶ月が経った
自分でも分かるくらい自分磨きを欠かさずに続けた結果
いろいろな人に告白されることになった
気持ちは嬉しかった
それでも私は海人に、会いたい
その気持ちが次第に大きくなり努力することを辞めようなんてこれっぽっちも思えなかった
「美南おはよー!うん!今日も可愛い!」
瑠菜は教室に来るなり私の顔をまじまじ見る
「おはよー!ちょっとー恥ずかしいでしょ笑」
私は両手で自分の顔を隠しながら瑠菜に挨拶した
最近は瑠菜と登下校一緒には行けない
私はミスコンに出るために東京の高校に進学することにした
でも寮代だとか交通費の仕送りは大変だから少しでも学力を上げてお母さんの負担を減らしたかった
「美南は本当に優しいよね。自分のためだけじゃなくて人のためにも頑張るんだから。」
「そうかな?」
そんなことを急に言われると自分自信で当たり前だと想っていることが当たり前じゃないのか分からなくなってくる
「美南見たいに誰かのために頑張れる人が人の上に立つ世の中だったらなー。」
「私は自分自身の好きなことをやらせて貰えるなら頑張れる笑」
そう、最初はミスコンだなんて言っている自分も無理だと思ってた
周りだってバカにしていた
それでも夢のために頑張りたいって、どんなに辛くても海人に会えるなら頑張れるって
だから今の自分が私は好きだ
「私、絶対ミスコン1位になる!」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!