第3話

始業式
914
2020/10/19 14:07
ジリジリ

目覚ましの時計が部屋に鳴り響く
時計が指す時刻は6時半

麗「....もう朝か.....」

軽く伸びをしてベットから出る

今日は始業式か....楽しみだな...
そんなことを思いながら準備をしていつも通りの場所に向かう

着いたのは食堂
木で出来た

麗「先生、おはよっ」

私は中にいる人に笑顔で挨拶した...

その人は忙しそうに厨房の方で働いているが、私がいることを確認すると

祐「おはよう、麗奈」
といつも笑顔で返してくれる

こんな些細なことが嬉しい

麗「手伝いたーい」

祐「なら、お皿並べてくれる?」

麗「はーい」

元気よく返事してとテーブルにお皿を並べる










この後祐希先生を手伝ってから他の子供たちを起こしに行く








これが私の日常

この世界に来て早7年、私が死んでから・・・・・もう7年

神様は何故か私をこの世界に転生させた

私としてみれば健康な身体に孤児院私の家
で祐希先生や他の子供たちに囲まれて毎日楽しく過ごしている


きっとこの世界に来てなかったら味わえなかったようなさまざまな体験をさせてもらった...
初めて病院食以外のものを食べたり、外で元気いっぱい遊んだり
今でも覚えている










麗「ふぅ~」
とため息を吐いて私は今日もワクワクしながら学校に通う






「おはよう~」「グラウンドで遊ぼうぜ!!」

「春休みね、家族で旅行に行ったんだ~」
「ええっ、いいな~」


学校についてまわりを見渡すとみんなそれぞれわいわいと会話していた

今日は始業式 各々久しぶりに会えた友人と盛り上がってるのだろう.





私もクラスを確認するためにグラウンドに向かう

田舎の小学校だ、人数は都会の学校と比べればクラス数は少ないがそれでも盛り上がるのはここが小学校だからであろう


麗「えっと~私のクラスは.....」


自分のクラスを探すために壁に貼られた表をじーっと見る


「2年 1組 1番青木 優馬
2番石井 琴子
.................
12番椿 麗奈
.....................

25番 乃木琉架
...........................
35番 吉田康太」


1組か.....楽しいクラスだといいな....

そんなことを考えてクラス表の他の子達の名前を見る




ふとその中に気になる名前を見つけた


.....乃木のぎ琉架るか.....


なんだろう、すごくこの名に惹かれる

『あの』物語の登場人物にいたからだろうか...





私はしばらく考えていたが直ぐにこれは気のせいだ!という結論を出した


偶然名前が一緒なだけだよね....

私はまだモヤモヤと残っている気持ちを無視して教室に向かった















それが偶然・・出ないことも知らずに...

























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