第74話

跡形もなく
918
2020/09/19 10:30
信介_side
北信介
北信介
ん……、朝か
おばあちゃん
信ちゃんおはよう
北信介
北信介
おはようばぁちゃん
おばあちゃん
今ご飯できるからね
北信介
北信介
?あなたはご飯食べたん?
おばあちゃん
え?信ちゃんどうしてまったん?あなたってお友達?
北信介
北信介
え、昨日まで一緒に……
おばあちゃん
信ちゃん疲れとるんちゃう?ちゃんと寝れとる?
北信介
北信介
……後で食べるわ
おばあちゃん
分かったよ。(*^^*)
ガチャ
北信介
北信介
部屋が戻っとる……なんで急に…………手紙?






北信介様





北信介
北信介
俺宛て……


拝啓 北信介様

急に居なくなる事をどうか許して下さい。

私は元々ここの世界の人ではありません。
北信介
北信介
どうことや……
今まで隠して来ていたことを許して下さい。

私はこの世界の事を初めから知っていました。

アランの事も、侑君の事も治君の事も他の部員の事も勿論、信君の事も。

何も言わなかったのは、知られなくなかったから。

そして、普通に過ごしたかったからです。

隠してきてごめんなさい。

急に居なくなったのはこっちにいれる期限が迫っていたからです。

しばらくしたら私と過ごしたかった記憶も消えるでしょう。

自分勝手でごめんなさい。

迷惑ばかりかけてごめんなさい。

最後に私のわがままをきいてくれますか?
北信介
北信介
ボロボロ……もちろんや

この机の引き出しに入っている手紙を届けてくれませんか?
北信介
北信介
手紙……。烏野、青城、音駒、梟谷、稲荷崎……
































……澤村大地。




烏野の主将さんか。


いつまでも見るからね!

信君なりの頑張りでいいからね!!

いつまでも応援してる。

偽りでも「いとこ」でいれて良かった。

今までありがとう。


星城あなた
北信介
北信介
ホンマに、一人で抱え過ぎやで。少しは頼って欲しかったわ、いとこやろ。安心し_____________ちゃんと届けるでな。


―体育館
宮侑
宮侑
おはようございます!北さん!!
北信介
北信介
おはようさん
尾白アラン
尾白アラン
あなたは、一緒じゃないんやな
北信介
北信介
あぁ、あなたについて話があるねん
稲荷崎バレー部
稲荷崎バレー部
???
宮治
宮治
何かあったんですか?
北信介
北信介
あなたが居なくなった
宮侑
宮侑
え!?いや、なんで!?
角名倫太郎
角名倫太郎
ちょっと北さん話してるから
北信介
北信介
正しくは「元に戻った」って言った方がええな
大耳練
大耳練
話が見えんで信介。
北信介
北信介
そうやな。手紙を見た方が早いかもな

―読み終わる
宮侑
宮侑
( ̄^ ̄゜)グスッなんで言わんのや……好きな子守れんとか……
銀島結
銀島結
気付かへんかった
赤木路成
赤木路成
ずっと一人で……
尾白アラン
尾白アラン
ほんま笑えんで自分……!
北信介
北信介
俺はこれから宮城と東京に手紙渡しに行く。あなたの最後のお願いやからな
宮治
宮治
俺らも行ってええですか?
北信介
北信介
好きにし
稲荷崎バレー部
稲荷崎バレー部
行くで!!
北信介
北信介
フフ。言うと思ったわ。手分けして行こか。
稲荷崎バレー部
稲荷崎バレー部
はい!

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