第14話

リミッター解除 JKside
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2019/01/12 12:57
ジョングクside




まぁ言うつもりなんてなかったよね。


ユンギヒョンのように制御していたつもりだった。



僕のものにならないなら、
誰のものにもさせたくなくて、
誰かのものにさせるくらいなら、

どんな手を使っても、
やっぱり僕だけのものにしたくなっていたんだ。



僕のペンだとこっそり教えてくれたことがあったけど、
それだけでは今の僕の心が満たされるわけじゃない。




いつの間にか、
それほどまでに、
僕はあなたヌナを求めていたんだろうか……







勢いで思いを告げてしまい、
信じてくれないあなたヌナに対して少しムキになって、
気付けば後ろから抱きしめていた。




だんだん後には引けなくなって、
この顔が見られないように正面から抱きしめ直したのに、
向こうから離されたら適わない。




死ぬほど恥ずかしくて、
「どこでも良いから穴があるなら入りたい。」とはまさにこの事だった。




そんな時にガチャっと言う音と共に現れたのはユンギヒョンで、
もう全員送迎車に向かっていると思っていたのに……




( なんちゅータイミングで来るんだこのヒョンてば。 )





_______________何かがあった。





勘の良いユンギヒョンならこの状況をなんとなく察知したに違いない。



何も言わずドアにもたれているユンギヒョンは、
嫉妬心と独占欲をむき出しにしたような顔をしている。




( 怖ー。 )





You
You
あ、あー、ユンギさん。







牽制のつもりで告白したことを打ち明けたら、
ユンギヒョンはこの後どんな顔をするのだろうな。




僕はもう焦りから顔の熱が一気に引いたよね。



赤から青にすぐに変わったよね。



まずユンギヒョンも何か喋ったら良いのにさ。



クールなふりしちゃってさ。



面倒くさがりなだけで、
なんだかんだ一番心が繊細なくせにさ。






( こりゃ説教じゃ済まされねぇ。 )







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