第50話

案ずるな安気にしておれ YGside
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2019/03/30 23:18
ユンギside





すぐに医者や看護師が来て、
脳にダメージがないか見当識の問診や四肢に麻痺や痺れがないか確認をしていた。



医者
医者
特に問題は無さそうですね。何かいつもと変わったことがあったらおっしゃってください
ユンギ
ユンギ
ありがとうございます



経過が良好なら数日で退院できる事に心からホッとする。


ユンギ
ユンギ
マネに電話してくるわ
You
You
ちょっとまってください。
もう少しだけ、、、



立ち上がるオレの手を掴んで、
そんなセリフはちょっとずるすぎんじゃねーの。


ユンギ
ユンギ
わかった



呼び止めたくせに何も話さない。

でもこの無言が苦痛じゃない。

そばにいるだけで、
今は会話も要らないぐらい。





暫くの無言の後で、
ヌナは
You
You
仕事辞めませんから
とつぶやいた
普通なら怖くてやめたり
俺達の担当を外れたりすることもあるだろうに、、、
ユンギ
ユンギ
ヌナがそう決めたなら俺らは何も言わねぇよ。会社ももうこんな事にならないようにするだろうが、まず俺が絶対させない。



俺の大事な人達が、
俺の大事な人を傷つけた事実は消えない。


だが、これからはちゃんと守らせて欲しい。

ただ守るだけじゃなくて、
ちゃんと対策も講じるから。



You
You
だから、ユンギさんとは付き合えませんね
ユンギ
ユンギ
両思い止まりってどこの小学生だよ
You
You
ふふっ
ユンギ
ユンギ
俺、マンネみたいにそんな理由で諦めたりしねぇよ
You
You
えっ?
ユンギ
ユンギ
会社だ?役職だ?ペンだ?分かるけど分かりたくないわ。もう俺が一人でここに来た時点でまず会社には隠せないしな。どのぐらい時間がかかっても説得してやるよ。
You
You
大丈夫なんですか?
ユンギ
ユンギ
任せろ。、、、電話したらすぐ戻るから
You
You
はい。



本当に嬉しそうに返事するから、
抱きしめてやりたくて仕方なかった。

怪我人にそんな事はできないと理性を総動員させて電話のために席を立つ。





その後、電話口でマネージャーからこっぴどく怒られたのは言うまでもないが、
マネージャーもマネージャーであなたヌナが大したことないと知って安心していたようだった。


電話の向こう側でメンバーが「こっちは心配しなくて良い。」「そばにいてあげてください。」と騒いでいた事で、
俺の気持ちがその場にいた全員に知られている事を知った。



奴らに言う手間も省けたらしい。









いくらでも、何をしてでも、説得してやるよ。

ボーダーラインなんて超えてやる。


だから、





ユンギ
ユンギ
大人しく俺の彼女になってくれ

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