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もう限界だった
死にたかった
学校に行っても誰も私の存在なんて
ないかのようにいるのなら
私がいなくてもいいでしょう?
家にいても誰も帰ってこないなら
私がいなくても変わらないでしょう?
夜はコンビニの前で座っていると
店員さんが出てきて
賞味期限切れのお弁当を食べさせてくれる
外は暖かいから
公園でも寝れる
こんな生活を続けて2週間。
ここがどこかなんてわからない。
歩いて歩いて
私を知らないとこにたどり着いたよ
やっと
長い地獄から抜け出せたような気がした
どんどん痩せていく気がした
もうこのまま死んでもいいと思った
私は公園で
寝転がり
目をつぶった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。