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第11話

姫の恋煩い。himeka'story
70
2019/01/18 10:20
────
男は欲に飢えている
一ノ瀬 姫架
一ノ瀬 姫架
なっ、なんですか?
「ねぇ〜いちのせさぁ〜ん」
「オレとデートしない?」


まただ...
男子とは、まともな会話にならない
一ノ瀬 姫架
一ノ瀬 姫架
嫌です!
「まぁまぁ〜今すぐって訳じゃないしさぁ〜」

なんなのよ!!
人の気も知らずに!!
一ノ瀬 姫架
一ノ瀬 姫架
無理です!
「ぜってぇ〜楽しいって」

また、気安く声かけてきたと思えば
くだらない話ばっかり!

一ノ瀬 姫架
一ノ瀬 姫架
ぅ..触らないで!

「少しでいいからさ〜...ってぇ!」

一ノ瀬 姫架
一ノ瀬 姫架
...っ?!


突然、目の前に現れた男子が私に
付きまとっていた男の腕を掴み上げていた


黒崎 琉央
黒崎 琉央
おい。やめろよ
女子が嫌がってんだろ

「はぁ?なんだよオマエ」

黒崎 琉央
黒崎 琉央
1年の黒崎だけど?

「先輩にそんな態度でいいのか?あぁ?」

黒崎 琉央
黒崎 琉央
テメーなんて先輩とも呼べねぇよ

「なんだと?」

黒崎 琉央
黒崎 琉央
だいたい、一緒にいて楽しいか
どうかはこの子が決めるもんだろ。
テメーの自己満足の為じゃねー!

「その口開けねぇようにしてやろうか?」

黒崎 琉央
黒崎 琉央
このキューティクルな顔に
傷がついたらお婿にいけなくなる!!

「テメェ!馬鹿にしやがって!」
──── 👊💥
軽やかに避けて、男の顔面間近で
彼の拳がピタリと止まる

黒崎 琉央
黒崎 琉央
...相手が悪かったな?

「んだよっ!糞っ!!」
顔面蒼白になり、男は逃げていった

一ノ瀬 姫架
一ノ瀬 姫架
あの...
黒崎 琉央
黒崎 琉央
ふぅ...大丈夫?平気?
一ノ瀬 姫架
一ノ瀬 姫架
ぅ、ん
黒崎 琉央
黒崎 琉央
最近、アイツに絡まれてただろ?
一ノ瀬 姫架
一ノ瀬 姫架
え?なんで、知ってるの...?
黒崎 琉央
黒崎 琉央
始めはさ〜知り合い同士で
話してんのかと思ってたんだけど
黒崎 琉央
黒崎 琉央
明らかに、違う雰囲気で
嫌だーって声が聞こえたから
衝動的に?
一ノ瀬 姫架
一ノ瀬 姫架
そっか...ぁ、ありがとう
黒崎 琉央
黒崎 琉央
おう!オレは黒崎琉央
一ノ瀬 姫架
一ノ瀬 姫架
いちのせ..一ノ瀬、姫架
黒崎 琉央
黒崎 琉央
一ノ瀬
よろしくなっ!
一ノ瀬 姫架
一ノ瀬 姫架
ぅん..
黒崎 琉央
黒崎 琉央
またな!
黒崎 琉央
黒崎 琉央
あっ、それと
しつこく絡まれるようだったら
オレに言えよ!
一ノ瀬 姫架
一ノ瀬 姫架
えっ...?
黒崎 琉央
黒崎 琉央
ピンチのときは駆けつける!
一ノ瀬 姫架
一ノ瀬 姫架
う、うんっ
黒崎 琉央
黒崎 琉央
おう!
絶対だぞー!

彼はそう言いい、走り去った。

一ノ瀬 姫架
一ノ瀬 姫架
(あれっ、わたし
今、普通に会話できた...)

そう思ったら、体が熱くなった気がして
わたしの心の中で何かが芽生えた。

──── end

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