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男は欲に飢えている
「ねぇ〜いちのせさぁ〜ん」
「オレとデートしない?」
まただ...
男子とは、まともな会話にならない
「まぁまぁ〜今すぐって訳じゃないしさぁ〜」
なんなのよ!!
人の気も知らずに!!
「ぜってぇ〜楽しいって」
また、気安く声かけてきたと思えば
くだらない話ばっかり!
「少しでいいからさ〜...ってぇ!」
突然、目の前に現れた男子が私に
付きまとっていた男の腕を掴み上げていた
「はぁ?なんだよオマエ」
「先輩にそんな態度でいいのか?あぁ?」
「なんだと?」
「その口開けねぇようにしてやろうか?」
「テメェ!馬鹿にしやがって!」
──── 👊💥
軽やかに避けて、男の顔面間近で
彼の拳がピタリと止まる
「んだよっ!糞っ!!」
顔面蒼白になり、男は逃げていった
彼はそう言いい、走り去った。
そう思ったら、体が熱くなった気がして
わたしの心の中で何かが芽生えた。
──── end
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!