第2話

できない手術
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2018/11/11 08:18
麗夏
おはよう!!
幼馴染全員
おはよう〜
昨日のことちゃんと聞かせてね。
麗夏
うん。
今から話すねっ。
落ち着いて聞いて。
私はその病気の症状や余命、手術のことを話した。
幼馴染全員
…で手術はどーするの?
麗夏
受けない…
紅雪
…どーして。
俺はきちんと手術して麗夏に生きてほしい。
麗夏
その手術をすることで後遺症や記憶がなくなるの。
記憶がなくなれば皆の記憶も薄れるかもしれない。
なら、皆の記憶を持ったまま死にたい。
皆のことを覚えておきたい。
紅雪
それでも俺はしてほしい。
麗夏がそれでよくなるなら忘れられたっていいから。
麗夏
…。
私はそのまま黙り込んだ。
あれから少し時間がたちこの事をSMSの友達に話した。
みー
私は麗夏のしたいようにすればいいと思う。
麗夏の人生だもん。
麗夏
みーありがとう。
みんなは手術しろって言って私の意見聞いてくれないのに、(笑)
みー
私だって麗夏には長く生きてほしいよ?
後遺症とか記憶喪失とかそうかんたんに考えられない。
けど麗夏がきめたことならとも思う。
麗夏が後悔しない人生を送って。
麗夏
ありがとう😭
ほんとお姉ちゃんみたいだね😭
これをおきに私はもう一度考え直した。
そして私は










手術することをきめた_。
後日病院へ行きその決意を言った。





























でももう遅かった_。
医者
この腫瘍の大きさではもう手術は不可能です。
麗夏
そんな…。
心の何処かで思っていた。
手術をうけてもう一度笑いあえるって。
みんなと話せるって。
あの病気が判明してから
ずっとずっと何処かでそう思っていた。
その夢もきれいに消えた_。

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