第33話

背中の魔法 titn
93
2022/02/27 12:50

ti side
(痛い。痛すぎる。頭がガンガンして割れそう……。痛すぎて気持ち悪いし、まじで吐きそう。早く痛いの治ってほしいな  )

ti「痛い…… 」

とういが1階のソファに横たわっていると、彼を呼ぶ声が聞こえてくる。

tn「なに、とういどしたの? 」



ti「あっ、たなっちさん。ちょっと頭が痛くて…… 」



tn「大丈夫? 偏頭痛持ちだったっけ? 」



ti「はい…… 」



tn「薬とかは? 」



ti「飲みました…… 」

tn「それじゃ、寝てなよ。特に仕事溜まってるわけじゃないし、撮影まで時間あるから横んなってな 」



ti「ありがとうございます…… 」



tn「んじゃ、俺上行くね 」

たなっちが2階に行こうとしたとき、とういが彼の腕を弱々しく掴んだ。

tn「どした? 」



ti「……もう少しいてくれませんか 」



tn「俺特に何もできないけど…… 」



ti「……いてくれるだけでいいので 」


tn「わかったよ。ここに居るから。手ちょっと離して 」


ti「わかりました…… 」

とういはゆっくり起き上がり、たなっちが座るスペースを作る。

tn「わざわざ起きあがんなくてもいいのに 」



ti「居てくれるからちょっと嬉しいなって思って…… 」



tn「……そっ 」

たなっちが座った瞬間、とういが彼の背中に額をつける。

tn「まだ痛い? 」



ti「はい。けどちょっと良くなってきました…… 」



tn「ん、ならよかった 」

ti side
(たなっちさんの鼓動の音が耳を通り過ぎて、ゆっくりと沁みていく。それが痛みを溶かすようになくなる。すごい落ち着くし、心地が良い。もうちょっとこうしていたいなあ )



とういはそんなことを考えながら、ゆっくりと目を閉じた。



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