佐久間side
俺らは若干の緊張を抱えて応接室に入った
ガチャ
俺らは覗き込むように入ってった
拓海「あっ!きたきた!ごめんね急に学校まで来ちゃって」
拓海「実はね…店に秀明君と咲子さんが来てね…」
拓海「もうあなたに関わんないでくれって」
拓海「秀明君が『あなたをこれ以上悪い奴にさせないためだ』って言い張ってね…」
拓海「それに…お金で解決しようとしててね」
あいつ(秀明)はなんでもお金で解決しようとする
なんで気持ちをわかってやんないんだよ
拓海君たちの気持ち…
俺らの気持ち…
1番はあなたの気持ち…
なんでわかってやろうとしない
拓海「もちろん!断ったさ。でも…あなたが君たちと出会った時からなんじゃないかとか難癖つけられてね」
あべちゃんに同感
そんなの今更言うことじゃない
拓海「だからもしかしたらみんなのところにも来るんじゃないかと思って」
拓海「分かった…いつもの用意して待ってるよ」
拓海「そうだよな…高校生に慰められるってダメダメだな(笑)じゃあ店で待ってるから!」
ガチャ
拓海君が帰った後、みんなは考え込んだ
俺らのところに来るんじゃなくて、校長のところに来るんじゃないかって
俺らが部屋に戻ると、あなたが今にも倒れそうになってる
俺らは急いであなたのところに向かった
倒れる寸前のところで照が支えて間に合った
あなたが指を指した方向に目をやると、俺らの部屋はグチャグチャだった
なんだ…
俺らに喧嘩でも売ってんのかよ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!