目黒side
拓海君達が黙り始めた
なんか知ってんのかな?
カフェを飛び出したあなた
ラウールが落ち込んだ
そりゃそうだ。入れたいって言ったのはラウだし
拓海「嫌だなんて思ってないと思うよ」
栞「昔ね色々あって、多分それを思い出してあんなこと言ったんだと思う」
拓海「あなたも前は今よりもっと笑う子だったんだよ」
栞「でも、中学の頃は普通のクラスの中心メンバーだったんだけど」
来夢「転校生があなたにいじめられたって…」
桃花「違う!あなたはやってない!その転校生があなたのことが憎くてみんなに嘘ついたの…」
来夢「でも皆が転校生のこと信じて、みんなであなたをいじめ出した。信頼と体がボロボロで何も信じられなくなって、あぁなったんだよ…」
拓海「多分ね…だから本当はみんなの事信頼したいって思ってるけど、あんな事があったから抵抗あるんじゃないかな?」
栞「今は自分で整理したいと思うからそっとしておいてちょうだい」
来夢「空気悪くなったな(笑)父さん自慢のコーヒー入れてくれるって!」
拓海「任せとけ!ちょっとまっててな(笑)」
そんな事があったんだ…
知らなかった。俺らは裏切らない。何がなんでも。
拓海君と来夢が移動した時に栞さんに話しかけられた
栞「あなたどうなの?」
栞「そのぉ笑ってるとこ見たとか、学校でどうなのかなって」
栞「ほら!来夢と桃花とあなたと毎日のように3人でいるから、第2の親みたいな感じで心配になるのよ(笑)」
桃花「だって前のあなたみたいになって欲しいもん!」
栞「それがまた近々どこかに引っ越すみたいなのよ」
桃花「普通の私立の学校だよ」
なんか嫌な予感がする
また何か起こりそう
拓海「できたよ〜」
俺らはあなたの話をずっとしてた
小さい頃の話とか、あなたの元カレの話とか…
来夢「じゃああなたを頼んだぞ!」
帰宅途中…
何かあったら相談して欲しい
俺らだってそうやって仲を深めてきたから。
揉めることはあったけど、俺らなりの答えでいつも乗り越えてきた。
だからあなた。俺らに頼ってよ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。