あなたside
はぁ…やっぱ一軍に入ってから、一軍が低く見られるようになった…
一軍に入ったのが間違いだったのかな?
ガチャ
執事「お嬢様…お迎えはよろしかったんですか?」
執事「秀明様と咲子様は今日はお戻りになりません」
執事「お荷物お預かり致します」
執事「はい。お部屋の方に」
執事「かしこまりました」
唯一樹君と居る時だけはホントの自分になれる気がする
ガチャ
樹君は執事と一緒に歩く姿勢の練習をしてた
私もこれママにビシバシやられたなぁ
全ての思い出嫌なことばっかりだなぁ
さっきよりは格好が良くなった
執事「はい。樹様は上達が早いですね」
執事「はい。明日の会食には間に合って良かったです」
なんか言いたそうな顔してるけど何したんだろ?
絶対過去のこと気になってるはずなのに、気を使ってるのか話を切り込んでこない
こうゆうとこ優しいんだな
なんて言われるかな?
軽蔑するかな?
ほんとはあんまり話したくない
酷いこと言われるんじゃないかって思っちゃうから
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。