あなた『ねぇ~!見てみて!ユンギ!これ、懐かしいでしょ~ㅋㅋ』
そう言って俺に見せてきたのは、あなたが小さい時にいつも手に持っていたライオンのぬいぐるみだった。
俺はそのぬいぐるみを見ると何故か心が落ち着く__
ライオンのぬいぐるみはまるで、俺の心を嫌してくれる薬的存在だった__
あなた『ねね!このライオンのぬいぐるみ、あげる~!ㅋㅋ』
ユンギ「いいのか?ㅋㅋ」
あなた『うん!いいのいいの!貰ってよ~!』
ユンギ『んじゃ、貰うㅋㅋ』
俺はあなたが持っていたライオンのぬいぐるみを貰った___
この時凄く嬉しかった__
だって
俺が貰える最後のあなたからのプレゼントだと思ったから__
でも
嬉しいはずなのに
俺の目からはかってに涙が出ていた__
next
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。