第5話

🌿.5
171
2021/01/30 09:17
(なまえ)
あなた
でも、何でこんな薄暗い
田舎に越してきたの?
何かと不便じゃない?
ウォヌ
ウォヌ
うーん、僕も幼少期は
この村よりももっとずっと
山奥の田舎に暮らしてたんだ。
だから、田舎が好きでね。
(なまえ)
あなた
ふーん、物好きね。私は
どちらかと言うとショッピング
とかが好きだから、あまり
田舎は好きじゃないの...
ウォヌ
ウォヌ
なのに、なんでここに
住んでるんだい?
越せば良いじゃないか。
(なまえ)
あなた
越すって言うのは、
そんな簡単な話じゃないのよ。
私にも色々事情があるの...
ウォヌ
ウォヌ
事情って...?
(なまえ)
あなた
ううん...なんでもない...
良いの、気にしないで!



彼女は少し顔を歪ませて

不自然な笑みを浮かべた。






ウォヌ
ウォヌ
あ、そう言えば
気になってることがあったんだけど
(なまえ)
あなた
なに?なんでも聞いて!
私この村のことならなんでも知ってる!
ウォヌ
ウォヌ
あの明るくて少し騒がしい
塔は一体何?誰か住んでるのかい?
(なまえ)
あなた
あぁ......うん。
住んでるわ。うん、住んでる。






彼女はまた顔を歪ませた。





ウォヌ
ウォヌ
少し教えてくれないか?
凄く気になるんだ。
(なまえ)
あなた
うーん、良いわよ。
あ、こんなとこじゃなんだから
私のお気に入りの場所へ
行きましょう?さぁ、着いてきて!




今度は満面の笑みを浮かべて

そう言った。





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