第5話

〜 Memory 〜

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2022/07/22 11:56

　⚠️こちら『それでも君は許してくれますか』84話 【PHASE14 Nerrr】をご覧になった方のみ閲覧してください。










ジークのおかげで、俺は表の世界へ行くことが出来た。

しかし、表に着く少し前、変な夢を見た気がした。

？？？

…て

ねろちゃん

は？

？？？

来て。表の世界から消えた青年と同じ姿の者よ。

ねろちゃん

…は？

何を、言ってるんだ…？

？？？

見て。君と同じ姿をした彼が選んだ道を。

ねろちゃん

？？？


すると俺の脳裏に、ある映像が流れこんでくる。

聖杯

あなたは選ばれた。

表の世界のねろ

え…？

聖杯

あなたならこの世界を救うことができる。

表の世界のねろ

救えるのか？この世界を？

聖杯

はい。この聖杯は、その為のもの。

表の世界のねろ

これは、その為の聖杯…？

聖杯

私は待っていた。私を正しく使える者が現れるのを。

表の世界のねろ

その為に、ずっとここに…？

聖杯

そう。そしてあなたなら叶えられる。

表の世界のねろ

俺が、叶えられる？

聖杯

はい。

聖杯

あなたには、願いを叶えられる権利がある。

表の世界のねろ

………｡

表の世界のねろ

…本当、なのか？

聖杯

はい。

聖杯

ですが、願いを叶えるにはそれ相応の対価が必要です。

表の世界のねろ

叶えるには、それ相応の対価が必要…？

表の世界のねろ

………｡

表の世界のねろ

…そうか、俺はこの為にここにいるんだな。

表の世界のねろ

………｡

表の世界のねろ

悪ぃな瀬戸。約束、守れそうにないわ。

表の世界のねろ

聖杯。俺の魔力、全部持っていけ。

表の世界のねろ

だからアイツらを、瀬戸を救ってくれ。

表の世界のねろ

その為なら俺は、何だってやってやる。
だから…

表の世界のねろ

この破壊出来ないコアを、壊してくれ！

聖杯

…その願いを叶えるには、まだ対価が足りません。

表の世界のねろ

対価が足りないのなら、俺の全部をくれてやる！

表の世界のねろ

記憶も、記録も、この世界に生きた証も、全部無くなったっていい！

表の世界のねろ

だから、叶えてくれ！

表の世界のねろ

あいつらに、勝利をもたらしてくれ！

聖杯

…その願い、承りました。

ねろちゃん

………｡

？？？

これが、表の世界のあなたの記録。

？？？

誰にも知られずに朽ちていった、もうひとりの君。

ねろちゃん

…なぜ、俺にこれを見せた？

？？？

あなたには、知っておいて欲しかった。

？？？

君だけでも、覚えておいて欲しかった。

？？？

私たちからも、この記録は消えてしまう。

？？？

でも、裏の世界を生きた君は、表の世界の記録を知っても消えることは無い。

？？？

それは、生きる世界が違うから。

ねろちゃん

………｡

ねろちゃん

あなた達は、何者なんですか？

天使様

俺は天使様と、表の世界では言われている。

悪魔様

私は悪魔様と、表の世界では言われている。

天使様

そして俺たちは、アラヤの抑止力だ。

ねろちゃん

っ！？

悪魔様

どうか、彼らを助けて欲しい。

天使様

そしてどうか、君の仲間だった彼らのことも救って欲しい。

悪魔様

表の彼らと共に。

天使様

どうかこの世界を



救ってください。





そう言って、天使と悪魔と言っていた彼らは消えた。

ねろちゃん

………｡



目の前に広がるのは、知らない景色。


恐らくここが、表の世界なんだろう。

ねろちゃん

…さて、どうするかな。

天使と悪魔に言われた通りにするか、それとも別の道を歩むか。

…正直、表の世界の俺たちがどうなるかなんてどうでもいい。

俺は俺のやるべきことをするだけ。




…するだけ。

ねろちゃん

…はぁ〜、全く、なんでこうも俺は…。


あいつらは俺たちとは違う。俺の知っている瀬戸たちじゃない。



……なのに、どうしてこうも、アイツらのことが気になってしまうんだろう。

ねろちゃん

…乗ってやるよ。この話。

これが、世界の裏側で起きた出来事。




一体の吸血鬼の、物語。




そして表の世界の記録と繋がる物語。









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第6話第2章　〜Journey 〜

リヴァ(休止中)

コンテスト受賞作品

グランプリ

好きになるのはキミ限定【完結】

なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。