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2021/05/22

第2話

魔法のアルバム
閲覧前の注意
・この話にはディアソとカリムが出てくるよ
・色々捏造してる
・平和
・終わり方が少し無理矢理
・短いよ(当たり前)
・いつものようなキャラクターのふわっと解釈
・(吹き出しの概念は)無いです。


↓以下私のちょっとしたおまけ的雑談

ちょっとリリアとシルバー父子に夢を見すぎてるところある。てかなんてこんなディアソばっかり書くんだろう。私は一応オクタ推しだというのに。

ていうかリリア様はよく考えたらゆるふわコンビ両方と交友あるんだよね。シルバーは息子だし、カリムは同じ部活だし。

マレウスとリリアは3年生だけど、それじゃあ学年差的に2年間護衛できなかったセベクはどうしてたんだろう。未読のパソストに書いてるかな。ネタバレはやめてね。

あとセベクとシルバーの一人称、セベクは結構自分のこと俺って言いそうなのにセベクが僕でシルバーが俺なのに少しのギャップを抱いてしまった。
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「そういやさぁ、リリアってシルバーの父ちゃんなんだろ?シルバーって小さい頃どんなんだったんだ?」

食堂のある一角。親父殿とともに食事を摂っているところに現れた同じクラスの彼は、隣に座る断りを入れて少しの談笑の後にそう質問をした。

「…あの、カリム。」
「あ、別に言いたくないとか聞かれたくないとかならいいんだぜ?誰だって隠したいことはあるもんな!」

頭に豪勢なターバンを巻いた彼は、陽気な明るい声で尚も語りかけてくる。だが俺が言いたいのは、聞きたいのはそれじゃなかった。

「いや、そうじゃないんだが、なぜお前は俺と親父ど…リリア先輩の関係を父子だと思うんだ。」
「いや〜、この前近くの席だった奴らがな、「シルバーは絶対リリアと親子だ」って話してたんだ。俺も人の話勝手に聞くのは気が引けたんだけどな〜、耳に入って来ちまったんだよな。」
「ふむ…なぜバレたのだろうか。俺と親父殿が親族関係にあるということは隠していたはずなのだが。」
「そいつら曰く「シルバーは嘘が下手で分かりやすい」んだってさ。ほら、お前いつもよくリリアの話題になるとき『親父殿』って言いかけるだろ?それのせいでバレたんだと思うぜ!」

そんなに俺は分かりやすかっただろうか。確かによく『親父殿』と口走ることはあったが、すぐに訂正していたし、許容範囲内だと思っていた。これからはもっと気を付けないといけないな。
彼の大きい一声のあと、にこにことこちらの談笑を口を挟むでもなく黙って眺めていた親父殿が、心底愉快そうに口を開いた。

「ふむ、バレてしまったのなら仕方ないの。元より隠す必要など無い事。いずれバレるとは思っていたからのう。」
「申し訳ありません、親父殿。」
「よいよい、お主が謝ることではない。全てはこんなにぷりちーなわしでさえも少しのことから父親だと見抜いてしまうNRC生の洞察力あってこそのことよ。」

この人はいつでも楽観的だ。それがこの人の長所でもあるのだが、昔俺が親父殿のまず…独創的な料理に耐え切れず自分で作ろうとしてキッチンで火事を起こしてしまったときもこうやって笑っていた。

「それはそうとカリム。お主はシルバーの過去が知りたいんじゃな?」
「ああ!いつも無口で大人しいやつだからな、昔はどんなだったか気になっちまったんだ。」
「ふむ、まぁ友人の過去を知りたいというのは咎められることではない。良いじゃろ、ちょっと机の上を開けておくれ」

親父殿の言う通り、すでに食べ終えた食器を重ねて親父殿周辺の机を真っさらな状態にする。
それと同時に机の上に魔法陣が展開され、ずっしりとした本がその魔法陣を通り机の上に大きな鈍い音を立てて落ちてきた。
周りの生徒が何人かなんの音かとぎょっとしていた。特に近くに座っていたうさぎの獣人は耳を抑えて机に突っ伏している。これは悪い事をしたかもしれない。あとで詫びでも渡しておこう。

「お、お、おおーー!!なんかでっけぇ本が魔法陣から!すげぇ!!」
「転移魔法の応用ですか…流石は親父殿です。」
「くふふ、この中にシルバーとセベクの写真を全部入れておっての?所謂アルバムと言うやつじゃ!」
「とてもアルバムの形には見えねぇけどな!どっかの魔導書みてーだ!…あれ?セベクもリリアの子供なのか?」
「セベクか、まあそんなところじゃの。二人とも今は筋骨隆々のスレンダーボディじゃが、昔はぷっくりとした頬が可愛らしかった。」
「あの待ってください親父殿、もしかしてそれは」
「おめめもぱっちりしていての、拙い発声で「とーさま」「りりあさま」と呼んでくるのがなんとも愛らしかったのう!!シルバーは今ではわしのことを「親父殿」と呼んでおるが、別に昔の「父様」のままでも良かったんじゃけどな。じゃが、それもシルバーがそれだけ成長したということ!全く人の成長は早い、自慢のい子らじゃ。」
「へぇ!シルバーもセベクもそんなに可愛かったのか!俺もそばで見てみたかったなぁ。アルバム見てみていいか!??」
「ふふ、良いぞ良いぞ、存分に堪能するが良い。」
「あの親父殿」
「ん?どうしたシルバー。そんな鬼気迫った顔で呼ばずとも、わしはちゃんとお主の隣におるぞ?」
「いえ、もしかしてそのアルバム」
「うわ!!!!!」

言いかけた時だった。カリムの開いたアルバムから巨大な魔法陣が展開される。
これには食堂の生徒たちも談笑をやめ、あんぐりとこちらを眺めている。
俺が危機を察して魔法陣を壊そうとしたとき、なんだか懐かしい魔力が俺に届いた。
そして魔法陣から、何かツノのようなものが出てきて──

「リリア。この僕を呼びつけるとは、何か緊急事態でも?…ほう、ここは食堂か。あまり来たことがなかったが、美しい装飾に生徒の華やかな雰囲気。なかなかに良いところだな。」
「マ…」
「ん?おや、シルバーと…アジームか。ここで何をしている?」
「マレウス!!!??」
「…カリム、少しうるさいぞ。」
「あぁ、ゴメンなシルバー。でもなんでマレウスがこんなところにいるんだ?」
「ふむ、何故と問われては答える必要があるが…僕はリリアに呼ばれて、…アジーム、そのお前が開いている本は、まさか…」
「ああ、これか?リリアがシルバーとセベクのアルバムなんだって見せてくれようとしたんだ。そして俺が開いたら、なんか急にぶわぁって魔法陣が開いて、そこからマレウスが来たんだ。」
「…リリア。これは他ならぬお前自身が「二人の過去を知られて何かやばいことになったら困る」と言って試験的に作った魔法陣式アルバムだろう。僕等以外が開けば僕が召喚されるものだ。」
「あ、そういえば…すっかり忘れておったのう。」
「いつも呼び出されるときと感覚が似ているからな…この僕も一瞬気付けなかった。」
「マレウス…喋ってるとこわりいんだけどさ、だんだんこのアルバム重くなってきて…そろそろ腕きつくなってきた…降りてくれ…」
「ああ、すまないアジーム。」
「あの、親父殿。とりあえず本を閉じたほうが…」
「ふむ、そうじゃの。昔のものじゃからな、変に誤作動を起こして今度はセベクが呼ばれるやもしれん。」

親父殿は本を閉じ、転移魔法の応用を今一度用いてアルバムをディアソムニアの一室に送り返した。
それから俺達は、マレウス様も共にほんの少しばかりの談笑で賑わい、そしてそれぞれの寮へと帰宅した。
マレウス様はどこか嬉しそうな顔を浮かべていた。
親父殿はカリムに手料理を振る舞おうとしていた。それはもちろん俺達が必死で止めたので大事には至らなかった。
セベクは…マレウス様が急にどこかに消えて捜しまわっていたらしい。申し訳ないことをした。
何はともあれ大事には至らず、俺自身も少しセベクに怒鳴られる程度で済んだものだ。

ふむ、こういうのをめでたしめでたしと言うのだろうか。親父殿は口で語ることにしていたが、周りには知られたくはない俺の少し恥ずかしい話も喜々として語っていた。俺にとってハッピーエンドとは少し言い難い話だな。