第11話
(👦🏻)
彼ははっきりと頷いた。
えっ?うそっ、どうして?
しかも、か、間接キス…//
思い出すだけで顔が熱いっ
誕生日は祝ってくれるし、
嫌いな甘いケーキは食べてくれるし、
どうして私にこんなことしてくれるの…?
そんな、どうして…
私に初めて真正面から向き合ってくれた人…
初めて誰かと過ごした誕生日
初めて祝って貰えた誕生日
ずっとひとりぼっちだった私の生まれた日
それに…今日はお母さんに捨てられた日…
それなのに、全然知らない人に祝われた事がこんなにも嬉しいなんて…
今まで人前でずっと我慢してきた涙が大量に溢れてきた
私が急に泣き出すものだからさっきまで冷静だった彼も慌てだして
私を慰めてくれた
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