キーンコーンカーンコーン…
皆がバラバラと解散していく中、
るなちゃんが私のもとへ来た。
俺は、あなたがるなの後をついて行くのを目で追っていた。
*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*
るなちゃんの後をついて行くと屋上に着いた。
そう言ってるなちゃんが私の頬をバチンと叩いた。
傷んだ頬に涙が染みてさらに痛みを感じる。
そう言って私の腹を蹴ってきた。
その衝撃で倒れ込んだ後、
手や髪を足で踏みつけてきた。
もう指は傷だらけ。。
誰か……
- P o c k y -
あなたの帰りを待ってから20分が経った。。
流石に遅すぎる。
るなに何かされてる気がする。
るなは結構いじめをする人で有名だ。
知ってる人にはわかる。
そう思うとあなたが心配になってきた。
俺はるながよく居ると噂されている屋上へと走って向かった。
意識が朦朧としてきた。。
聞こえてくるのはるなちゃんの笑い声。
その笑い声と違う音がふと聞こえてきた。
ガチャッ
それは勢いよく扉が開いた音。
その後にあの人の声が聞こえた。。。
遠くであなたの倒れている姿が見えた。
来るのが遅かった。。。
俺は悔しい思いを抑え込みながら
あなたの元へ走っていった。
俺の方に走ってくる、るなを無視して。
あなたは何も応えてくれない。
どんなに声をかけても……
どんなに揺さぶっても……
どんなに……
どんなに……
………………
あなたは目を閉じたまま。
俺がなんとかして助けないと…!!
❥ N E X T …
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。