部活が終わり、
皆よりちょっと早く校門に向かった。
校門を出るとそこにはポッキーくんが立っていた。
ポッキーくんが何かに気づいたのか
私を強引に抱いて私の身を隠している。
私はポッキーくんの腕と腕の間から
ちらっと外を見た。
すると、
ちょうど真横を通ったはじめと目があってしまった。
ポッキーくんはどうやらはじめに気づいて
私に気を使って隠してくれたみたい。
だけど、
私と目が合ってしまったから
はじめは黙っていられず、
ポッキーくんに口を出した。
その言葉に反応せず、
ポッキーくんは黙って私を強く抱き続ける。
そう言った瞬間、
ポッキーくんが私の反対側の腕を引っ張った。
嫌ってるわけじゃない…
ただ喧嘩しただけ。
私が大っ嫌いとか言ったのも
ほんとに嫌いだと思って言ったわけじゃない。
はじめは黙って帰ってしまった。
こんなに私のこと思ってくれてるのに
何かが心につっかえてる気がする…
❥ N E X T …
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。