第26話

大 っ 嫌 い ! !
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2018/12/07 10:47
あなた

えっ?別に1人だったけど…?

はじめ
はじめ
嘘つかないで。
誰といたの?
あなた

っ……友達。

はじめ
はじめ
はぁ…。
俺がいないと他の男に手出すのか。
あなた

別に男とは言ってないじゃん!

はじめ
はじめ
電話越しに聞こえた声、男の子の声だったし。
リビング、他の男の匂いするし。
あなた

っ……だめ?

はじめ
はじめ
え?
あなた

他の男の子いれちゃ。

はじめ
はじめ
だめ。あなたは俺のものだから。
あなた

もう、そういうのやめてよ。
私、最近お兄ちゃんの束縛が嫌になってるの。

はじめ
はじめ
じゃあなんで3日前、俺に大好きって言ったの?
あれは偽物の大好きだったの?
あなた

っ……じゃあそういうことにしといてよ。

はじめ
はじめ
っ…分かった。
あなたって誰にでも好きって言える人なんだな。
あなた

っ……うざっ…(ボソッ











本当は言いたくなかった言葉。



絶対嫌われると思った。



その覚悟で出した言葉だった。



あー、もう何もかもが終わった。。。


はじめ
はじめ
今何つった?










鋭い声でとぼける兄に



もっと嫌気がさしてきた。



どうしてこうなったのか分からない。



でも今は兄のことを何も信じたくない。









あなた

聞こえてるでしょ。











私はそう強く返し、



その場から立ち去ろうとした。



するとはじめが私の腕を引っ張って止めた。









はじめ
はじめ
俺、あなたに何言われてもずっと……










クイッ……









はじめ
はじめ
愛し続けるから。










不意に顎クイをされて戸惑った。











でもこの場で言う言葉じゃない。










私はもっと嫌気がさしてきた。









あなた

っ……。/











しばらく甘い瞳に見つめられて少し照れた。










でもすぐに我に返り、










私は初めて告げたくない言葉を告げてしまった。






























「 お兄ちゃんなんか大っ嫌い!! 」




















❥ N E X T …











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