魔界に着くとイトは妃奈月をある部屋に運びこむ
ここは女魔法見習いが集まる塔で、いろんな魔女見習いが居る
アコは驚いた顔をして妃奈月の顔をまじまじと見る
そう言うとアコは呪文を唱えた。
イトはこめかみを押さえながら溜息を吐いた。
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アコは妃奈月をベッドの上に置いて囁くように呪文を唱えた。
すると妃奈月の目は開き、重たそうに身体を起こした
妃奈月の目には幼い女の子が映った。
そう言うとアコは大事なものを思い出したように立ち上がった。
アコの手の中には小さな魔法陣のようなものがあった。
キーホルダーのようなプラスチックで作られたような少し軽そうな大きさは五百円玉くらいの魔法陣のシールのようなものがアコの手の中で光る。
恐る恐る手を出す妃奈月にアコは躊躇なくその魔法陣を妃奈月の手の上にかざす
すると、魔法陣は凄まじい光を帯びて輝いた
思わず妃奈月は目を閉じる
妃奈月は変な声を出し、じっと目を開ける。
すると手の甲に魔法陣が映り込み、それは肘へと肩へとそして心臓へと魔法陣が移動していくのを体感で分かる。
その魔法陣は妃奈月の心臓の中心に辿り着くと震えだした。
それと同時に妃奈月は胸を押さえ込み床に体が倒れ込む。
妃奈月は遂に声すら出なくなった。
それを見てたアコは真顔で
と妃奈月に言って、部屋から出ていってしまった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!