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第90話

『君月』416〜420
82
2020/06/08 14:36

*416*



部下:え、いや、、ひ、姫様が いらっしゃるような場所では無いので…

〇:その、あなたが蔑んでる場所へ、私の命の恩人を、未だに閉じ込めているのは、どこの誰よッ!!!








〇:今すぐ彼を、お城の私の隣の部屋へ移動させなさいッ!!!

部下:で、ですが!、この者は嘘偽りで、姫様の御守護を辞退した、、言わば裏切り者です!!!

部下:そうです!、、同行者も、言わば裏切り者!月を救う大事を蔑ろにした、その罪は重いでしょう!!!





、えっ、、同行者……?


他にも誰か…?


そんなこと、私 聞いてない、、、






部下:また あの、赤い瞳になってしまったら…私どもでは、太刀打ち出来かねます…、、、用心に越したことは無いかと。







〇:分かりました。、、でも、容態は気になります。、今すぐ、同行者の元へ案内なさい。

部下:は、はい!






*417*



部下:は、はい!、、では、桐山さんへ確認を取ってまいります!

〇:桐山へは私から連絡します。時間がないので、すぐ行きましょう。






今、桐山さんに知られたら、、、

絶対に止められる。





濵田先輩…

いったい誰と一緒に?












まさか…



ヒロなわけ…












部下:姫様、こちらです!




桐山さんの部下は、厳重に指紋認証などでロックされているキーをいくつか開き、

私にレディーファーストをしながら、扉の向こうを示した。




その中へ、一歩踏みいれようとした その時…







桐:ッ!、姫様ッ!!!








廊下の遠くからの大声に、私は振り向いてしまった。






〇:ッ!!! やばっ、桐山さんだ!!!





私は逃げるように、扉の向こうへと入った!






*418*




桐:チョッ!、、待ちやっ!!!




機敏な桐山さんのダッシュでも、この距離では追いつかず…













ッ!!!


















その部屋の中央、

突如、私の目の前に現れた…









その人影に、




















息が止まった!!!















〇:、、、どう…し…て…













それは、、、






大毅が月へと到着した後と、同じ…






縦型のカプセルの中、






漂う、、、人…










ただ、ひとつ違うのは…











ここと そこの間には、頑丈そうな鉄格子が構えていた。















桐:犯罪者やからやないで?






桐山さんは、立ち尽くす私の隣に並んで、そのカプセルを見上げて言った。







*419*




〇:…分かってる、、、危険、だから…でしょ?




桐:ちゃう。





〇:…へっ?







桐山さんは、優しく微笑んだ。






桐:姫様の…悲しむ お顔を、、、誰も…望んではいないからです。







桐:だから、、、隠しておりました。









そうだよね。


お母さんだもの。


悲しい顔なんて、したらダメなんだもん…ね…?







鉄格子に触れると、氷のように冷たく…







まるで、その内側には…







シが、待ちわびているかのようだった。











〇:中に…側に行っても、、、いいですか…?








桐:ええですけど…







桐山さんは、言葉を濁した。






桐:濵田より、、回復の見込みは、有りません。、、その事だけは、、

〇:分かってます。、、だって、このカプセル見れば…







*420*





ウィンっ!





シ:〇〇ッ!!!探したやないかッ!!!





自動扉が開く音と共に、

大毅が怒りながら、私目がけて突進してきた!





シ:ひとりで 何しとんねんっ!!!

〇:ご、ごめんなさい…






大毅は、カプセルを見上げると、セツナい顔で私に視線を移した。





シ:全く、回復せんのやと。

〇:…うん。、、いま聞いた…





私はまた、鉄格子に手を掛けると、お願いをした。





〇:この向こうへ、行かせて?






〇:側に…行きたいの。、、いいでしょ…?






桐山さんや、大毅が、乗り気にはなれないのは分かっている。






カプセルの分厚い隔たり越しにしか ならないことだって、分かってる。









それでも…







側で、貴方に語りかけたいの。






桐:分かりました。