第92話

『君月』426~430
115
2020/06/10 08:56

*426*






あれから…数ヶ月。





子育てって…




ふふっw



たぁ〜いへんっ!!!









シ:あっ!、、テラぁ〜どこいくね〜んw まてまてぇ〜w






よちよち歩く様になったテラにもてあそばれ、





大毅は、嬉しそうww




シ:ほぅらっ、つかまえたぁ〜〜!





キャハ キャハと、よく笑うテラは、

その笑顔が、どことなく大毅に似ている。






テ:ぱ、、ぱ、、ぱ…

シ:ッ!!!、、て、テラッ!!!

テ:、、キャハっ!ww

シ:〇〇ッ!、大変やぁ!、、て、テラがッ!テラがッ!!!

テ:キャっ♡、キャっ♡、、

〇:もぉ大毅、うるさいぃ〜!

シ:今、聞いたやろ?

〇:えっ?なにを?

シ:テラが、俺のこと、、、











シ:パパって言うたでっ!!!






はぁ、、そんな事だろうと思った…。








*427*



〇:言ってないから。

シ:いや!言うた!、、なぁ?テラぁ?

テ:、、ぱ、ぱ、、ぱ、、ぱぁ、、

シ:ほっ、ほらッ!、パパやて!!!

〇:あのね?赤ちゃんってのは、『ぱ』とか『ま』が発音しやすいの。、、、だから、父母を、パパ、ママって、呼ぶようになったの。

シ:へっ?、、なんだ、そぉ〜〜なん?

〇:それに、大毅はパパじゃないでしょ?

シ:せやけど…

〇:…なに?

シ:神ちゃん起きへんし、、俺がパパやん?

〇:その話は、大毅から断ったんでしょ?

シ:っせやかて!、、こ〜〜んなにも、テラが可愛いとは思ってへんかったからぁ〜♡







はぁ、、、
もれなく毎日、デレデレを目撃してますわ…







でも、そんな大毅に、助けられてる。






いつも、いつでも、明るくいられる。





このままヒロが、




眠ったままでも…







*428*





ニャ〜♡




「 ル:テラぁ♡、愛しのテラ〜〜♡ 」








ウィンっ!と、部屋の扉が開くと、ルナを抱いて入ってきた人がいた。







濵:テラ〜♡、ルナ連れてきたったでぇ〜〜♡





てか、、、
皆んなテラにゾッコンやんww





濵田先輩が、よちよち歩くテラの側まで行ってかがむと、


テラはまた、喜んだ!





テ:キャハキャハっ♡、、、ぱ、、ぱ、、ぱぁ、、ぱぁ…キャッ♡

濵:うわっ!、、パパって!、テラにパパって呼ばれたぁ!!!






え、デジャブ?ww





シ:それちゃうで?、、発音しやすいだけやから、!





え、ドヤ顔ww










そんな毎日を送っていた。




私は…




幸せだった。








*429*





もう、地球では6月。








皆んな知ってた?


6月の月って、地球からは赤く見えるんだよ?


月のパワーが強い月 なんだって。







ストロベリームーンなんて、甘く可愛い名前で 言われたりするみたいだけど…







そう…『アカツキ』






なんだか、、、怖い。














「 ル:崇裕!!!、、分かった? 」

「 〇:でも…先輩だし、、」

「 ル:ダメ!!!、、もう、そんな関係じゃないでしょ?」

「 〇:…わ、分かったよぉ… 」






〇:あ、あの…たか、、たかひ、ろ…?

濵:ッ!!!

〇:…急に、ゴメンね。、、ルナが…

濵:あぁ〜〜、ルナに、そう呼べと?

〇:うん。……なんか すごく…こだわってて…

濵:ふふっw ルナらしいなw 、、俺なら ええよ、!

〇:ホント…?

濵:おん、、嬉しい!







*430*



それは…


6月が終わろうとしていた、最終日。










「 ヒ:、、、〇〇… 」








テラを抱っこして寝かしつけながら…





夜の都市を、、、眺めていた時だった。








「 〇:ッ!!!、、ヒロ…? 」








私は慌てて、眠ったテラをベッドへ置いた。







「 ヒ:…来て? 」

「 〇:、分かった、、すぐ行くね! 」








部屋を出た私は、、走った!!!









今朝から なんだか、身体が疼いてならなかった。





何か、淡いベールに身を任せているかの様だった。





怖いとか、そんな感情は無くて…






でも、何かが起こる…






そんな予感がしていたのだ。








ヒロ、、、今すぐ行くからね…












その想いが、、、











走る速度さえも上げていった。






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