*426*
あれから…数ヶ月。
子育てって…
ふふっw
たぁ〜いへんっ!!!
シ:あっ!、、テラぁ〜どこいくね〜んw まてまてぇ〜w
よちよち歩く様になったテラにもてあそばれ、
大毅は、嬉しそうww
シ:ほぅらっ、つかまえたぁ〜〜!
キャハ キャハと、よく笑うテラは、
その笑顔が、どことなく大毅に似ている。
テ:ぱ、、ぱ、、ぱ…
シ:ッ!!!、、て、テラッ!!!
テ:、、キャハっ!ww
シ:〇〇ッ!、大変やぁ!、、て、テラがッ!テラがッ!!!
テ:キャっ♡、キャっ♡、、
〇:もぉ大毅、うるさいぃ〜!
シ:今、聞いたやろ?
〇:えっ?なにを?
シ:テラが、俺のこと、、、
シ:パパって言うたでっ!!!
はぁ、、そんな事だろうと思った…。
*427*
〇:言ってないから。
シ:いや!言うた!、、なぁ?テラぁ?
テ:、、ぱ、ぱ、、ぱ、、ぱぁ、、
シ:ほっ、ほらッ!、パパやて!!!
〇:あのね?赤ちゃんってのは、『ぱ』とか『ま』が発音しやすいの。、、、だから、父母を、パパ、ママって、呼ぶようになったの。
シ:へっ?、、なんだ、そぉ〜〜なん?
〇:それに、大毅はパパじゃないでしょ?
シ:せやけど…
〇:…なに?
シ:神ちゃん起きへんし、、俺がパパやん?
〇:その話は、大毅から断ったんでしょ?
シ:っせやかて!、、こ〜〜んなにも、テラが可愛いとは思ってへんかったからぁ〜♡
はぁ、、、
もれなく毎日、デレデレを目撃してますわ…
でも、そんな大毅に、助けられてる。
いつも、いつでも、明るくいられる。
このままヒロが、
眠ったままでも…
*428*
ニャ〜♡
「 ル:テラぁ♡、愛しのテラ〜〜♡ 」
ウィンっ!と、部屋の扉が開くと、ルナを抱いて入ってきた人がいた。
濵:テラ〜♡、ルナ連れてきたったでぇ〜〜♡
てか、、、
皆んなテラにゾッコンやんww
濵田先輩が、よちよち歩くテラの側まで行ってかがむと、
テラはまた、喜んだ!
テ:キャハキャハっ♡、、、ぱ、、ぱ、、ぱぁ、、ぱぁ…キャッ♡
濵:うわっ!、、パパって!、テラにパパって呼ばれたぁ!!!
え、デジャブ?ww
シ:それちゃうで?、、発音しやすいだけやから、!
え、ドヤ顔ww
そんな毎日を送っていた。
私は…
幸せだった。
*429*
もう、地球では6月。
皆んな知ってた?
6月の月って、地球からは赤く見えるんだよ?
月のパワーが強い月 なんだって。
ストロベリームーンなんて、甘く可愛い名前で 言われたりするみたいだけど…
そう…『アカツキ』
なんだか、、、怖い。
「 ル:崇裕!!!、、分かった? 」
「 〇:でも…先輩だし、、」
「 ル:ダメ!!!、、もう、そんな関係じゃないでしょ?」
「 〇:…わ、分かったよぉ… 」
〇:あ、あの…たか、、たかひ、ろ…?
濵:ッ!!!
〇:…急に、ゴメンね。、、ルナが…
濵:あぁ〜〜、ルナに、そう呼べと?
〇:うん。……なんか すごく…こだわってて…
濵:ふふっw ルナらしいなw 、、俺なら ええよ、!
〇:ホント…?
濵:おん、、嬉しい!
*430*
それは…
6月が終わろうとしていた、最終日。
「 ヒ:、、、〇〇… 」
テラを抱っこして寝かしつけながら…
夜の都市を、、、眺めていた時だった。
「 〇:ッ!!!、、ヒロ…? 」
私は慌てて、眠ったテラをベッドへ置いた。
「 ヒ:…来て? 」
「 〇:、分かった、、すぐ行くね! 」
部屋を出た私は、、走った!!!
今朝から なんだか、身体が疼いてならなかった。
何か、淡いベールに身を任せているかの様だった。
怖いとか、そんな感情は無くて…
でも、何かが起こる…
そんな予感がしていたのだ。
ヒロ、、、今すぐ行くからね…
その想いが、、、
走る速度さえも上げていった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!