第112話

北斗🦅エレベーター
1,758
2021/09/01 04:59

話かけてみようかな?って考えが浮かんだ時



チンっ🛗
エレベーター特有の少しの揺れと音に
ハッとしたと同時に
開いた扉と廊下の間に彼女が立っている



彼女は少し俺を見て、ほんの一瞬だけ視線が合って
何か言いたげに口を開いたが
すぐに視線を逸らせれ、会釈と共に
“おやすみなさい“と言って走り出した




何か言わないと....
北斗
北斗
おやすみ!!
また、朝にね!
思わず、“また“なんて、何言ってんだ俺


彼女は足を止め
風が吹いたかのように振り返り
あなた

ハイ!また...朝に

なんて、深夜とも思えない可愛い笑顔で


自分が自分じゃないみたい
普段なら絶対あり得ないのに...


俺の足が一歩踏み出した時、
開を押していた指が離れて閉まりだす扉


扉が目の前ギリギリで閉まってるのにも、かかわらずワクワクしていた



待ってます。って言うその言葉に予感してた
何か起きるかもしれないって




あれ?明日遠足なの?って言うぐらい
寝付けない。


小学生かよってぐらいにワクワクしてて
中学生かよってぐらいに期待してて


でも、結局案外なんでもなかったりするのかも
なんて、思ってみたりで
ベットの上でジタバタしてたら
ベットシーツはグチャグチャでさ、それを冷静に整えて、姿勢良く横になると



いつの間にか寝ていた


翌日 朝  7:20


エレベーター前
いつもなら、早く来ねーかなーって位にしか
思わないけど、今日はもちろん違って


昨日の夜より、ドキドキして待つ
エレベーター



乗り込んで、いつもの所に立つ
でも、姿勢これでいいかな?イヤ、ちょっと角度つけてなんてしてると
すぐに音が鳴る
一回下なんだから、そりゃそうなんだけど
ダメだな。普通が一番なんて納得して


扉が開くのを待つと………




あっ、彼女だ……
っ?彼女の隣にはスーツを着た俺と同じぐらいの歳の青年………



はっ?彼氏…………とかって事?




すると、そのスーツ男が先に乗ってくるもんだから、小さな彼女はスーツ男の横から
少し顔を出し、ちょこんと首を下げた



あ〜ぁ、なんだよ。
彼氏持ちかよって残念に思って

そこで、初めて自分の気持ちに
はっとなった…



そっか、いつの間にかこんな残念に思うほど
想っていたんだ
そう、思うとなんだか
余計に悔しくて…失恋なんて
もっと、楽しませてくれても良かったのになって



片想いって高校生くらい位からしてなくってさ
どうやるんだっけ?なんて、考える



なんか、俺らしくなくて
でも、この歳でも恋出来るっていいなって思った
それでも気分は少し塞ぎがちで
マンションのエントランスを抜けると

あなた

北斗さん!
おはようございます

後ろから声をかけられて、振り向くと
彼女が昨日と変わらない可愛い笑顔で
そこにいた



ってか、バレてんじゃん
北斗
北斗
えっと、、、おはよ
気づいてたんじゃん
あなた

ハイ...すみません
気づいてないふりしました
だって...ダメなのかな?って

彼女の第一印象はサバサバしてて
大人しくてみたいな印象だったけど


どうも違ってたみたいだ



人見知りしちゃう俺からすれば、
羨ましい限りで、そんな彼女にやっぱり
惹かれてる



北斗
北斗
彼氏さん、大丈夫なの?
あなた

彼氏さん??

北斗
北斗
あぁー、さっきのスーツきた方
あなた

えっ??
あっ、違いますよ?
彼氏いないですもん...

北斗
北斗
え?そうなの?
俺、てっきり...
そして二人で笑った


多分だけど、いい感じに上手くいきそうな気がしてる



ーーーーーーENDーーーーーーー

プリ小説オーディオドラマ