樹サイド
あなたが加虐心煽ってくるから
俺はもっと虐めたくなる
声を聞きたいし、もっと俺を求めて欲しい
もっと、もっとって
俺だけの物になってよ。
俺だけでしか感じられない身体になってよ。
俺の物しか受けいられない身体になってよ。
ジュルジュルと音を立てながら、蕾を吸うとあなたは達してしまった
もっとあなたを感じたくて
今度は中に舌を出し入れしていく
中から溢れ出す蜜も全部俺の
そう思うと、俺のモノはさっきよりも固くなった
ハチキレそうで、痛いぐらいだ
本当は優しく扱いたいのに、あなたがそうさせてくれない
俺はモノをあなたのソコに当てがい
クチュクチュと擦り付けてイッキに押し込んだ
俺は持っていたあなたの太腿をさらに拡げて
あなたに見える様に腰を動かしていく
腰は早くなっていくばかりで
いつもなら、もっと長く中にいられるのに
初めてあなたの中に出してしまって
俺のモノは出したのにも関わらず、
鎮まる事はなくて抜かずにそのまま
また、腰を動かしていった
この夜、俺はずっとあなたを抱いていた
言えない言葉の分
伝えたい想いの分を
こうやって、身体を合わせて感じて欲しい
------朝
隣に寝ていたはずのあなたがいない…
ぬくもりも冷めていて
どこ行った?と、ガバッと起きると
いい匂いがしてくる
それと、同時にトントントンという音
あなたはただ、優しく笑った
味噌汁とご飯の匂いに心がスゥーと
ほぐれていくのが分かる
相変わらず、俺等の関係はそのままだし
その関係に名前をつけるなら、セフレだし
自分の気持ちを言えないし、言わないし
俺はやっぱり帰り際にお金を置いていくんだろう
でも、今伝えてもいい感情があるなら
料理をしているあなたに後ろから抱きしめると
そう、呟いた
二人でこの関係に納得して
幸せならいいかって
でも、縛る事もできないから
あなたが他の人見つけたら
俺から、ちゃんと手離してあげるから
だから、まだこのままで
------------end--------------
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。