第69話

樹 🦁 ライオンハート❤️
3,712
2021/03/22 14:58
入学して2ヶ月

私には気になってる人がいる


その人は、放課後


いつも机に座りながら


校庭をみてる


フワフワのシルバーの髪が


夕日に照らされ


ライオンの立髪の様で


でも、纏ってる空気は


切なくて、寂しいなら抱きしめて


あげたい気持ちにさせる


あなた

樹せーんぱい

樹
おぉ。
って、お前誰?
あなた

通りすがりの一年です

樹
で?俺に何か用?
あなた

用はないです。
通りすがりで、声掛けただけ
なんで。

樹
そっ。
そして、また校庭を見る先輩に


こっちを向いてほしくて
あなた

何観てるんですか?

って話掛けても

樹
べつにー
って言うだけで、こっちを

向いてくれない
隣に座ろうとすると

眉間に皺を寄せて

明らかに、嫌な顔
樹
じゃ、俺行くわ。
じゃーな、一年
あなた

あなたです。
覚えください!

樹
はい、はい。
後ろ姿で片手で手を振って

教室を出て行く先輩に

あなた

また、声掛けても
いいですか?

樹
どーぞ、ご自由に
そう言って姿が見えなくなった



先輩は学校で有名な

6人組の一人


入学式では体育館の2階でわちゃわちゃ


してて、先生に怒られてた


先生曰く


「いい奴らだけど、女子は興味持って
無闇に近寄らないよーに」


と、注意をうけた



ある日………


喉が乾いて、中庭の自動販売機に向かうと


中庭であの6人組


あっ、いる!


あなた

樹せんぱーい‼️

樹
あぁ?誰?
遠くて見えん。
ジェシー
ジェシー
呼ばれたなら、行ってくれば?
樹
えぇー、呼んだ本人が
来ればいいじゃん。
誰かわからんし。
優吾
優吾
また、告白じゃない?
樹
めんどくせー
えっ?

樹先輩が手招きしてる?

走って、近寄ると……
樹
あぁ、いつぞやの
一年
大我
大我
樹、もぅ一年に
手出したの?
早すぎ…
樹
ちげー
あなたが先に、声掛けてきての
あなた

先輩!名前!

樹
あっ?覚えろって言ったの
あなただろ?
あなた

そうですけど…
嬉しくって。

樹
で、何?用事?
あなた

見かけたので、
声掛けました!

樹
お前、そればっかだな。
あなた

だって、嬉しくて。

北斗
北斗
この子さー、絶対俺らの事
見えてないよなー
優吾
優吾
樹しか見てないしね
大我
大我
嬉しいくってて、
どうして?
あなた

あっ、えっと……
どうしてでしょうか?

北斗
北斗
いや、こっちが
きーてんのよ。
ジェシー
ジェシー
GAhahaha!!
樹、この子面白いじゃん。
樹
おい、困らせんなよ。
あなた、用事ないなら
教室戻れ。
あなた

………はーい。
じゃ、失礼します。

……………
しんたろー
しんたろー
可愛かったね。
あの子。
いやー、一年って
初々しいわ。
だって、数ヶ月前まで
JCでしょ?
やばいよねー
ジェシー
ジェシー
JC!!!!
ジェシー?
北斗
北斗
女子中学生のJCな。
大我
大我
にしてもさー、
樹がキョーミない
女の子に優しかったから
ビックリしたわ。
樹
俺は女子皆に優しいです
優吾
優吾
はい。嘘。
名前だろ。
あなたちゃん…
だっけ?
樹
コーチ、うるせーぞ。
しんたろー
しんたろー
あっ、なるほどね。

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