ガラッ🚪→
保健室は静かで
窓から吹く風でカーテンがバサバサと
揺れていた
ベットが置かれているカーテンが
閉まっているのは
1箇所だけ……
そっと開けると
いんちょーは寝ていて
おでこに少しの汗……
ほっぺたはピンク色に染まってて
少し息が荒かった
俺は制服の袖で思わず、汗を拭く
と小さい声で言っても反応なし
スゥスゥ…と寝息を立てている
と言って、その場を離れようとしたら
グイって手を取られた……
手を離してくれそうもないから
そのまま、イスに座り
いんちょーを眺めてた
小さい爪が可愛い
………………………
………お昼休み…………
俺等はいつもの中庭
わいわい騒いでいると…
………放課後………
俺はいんちょーの前の席に座って
プリントをしてるいんちょーを見てる
いんちょーは俯くいて
こっちを向いてくれない…
顎を掴んで、無理矢理こっちを
向かせる
俺はいんちょーのおでこに
自分のおでこをつけてみる…………
目を瞑って、おでこに
集中するけど…
目を開けると、いんちょーの顔
目と目が合う……
いんちょー、改めてあなたは
ツンデレで、ツンが多めだけど
俺の事、好きって
いつも顔に書いてあって
毎日幸せ。
ただ、彼女になってから
保健室でのサボりは
禁止令が執行されました……
…………end…………
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。