第117話

ジェジー🦓ポストイット
2,329
2021/09/14 04:35
仕事が終わって、家に帰り着く頃には
日を跨ぐ時間になっていた



なんでこんな日に限ってこうも仕事が終わらないのか
自分の要領の悪さに嫌気が差す



鍵をソーっと開けて玄関には大きな靴
転けたら痛そうだなって思うぐらいの沢山のスタッズ
が付いている



靴だなに鍵を置くと付箋が
“おかえり〜、お疲れさま
あなた

ふふっ、

自然と顔がニヤけてしまう。
彼は人を元気にする天才。いつも私は彼に励まされてる。



ポストイットを取って、リビングへ行くと
バックを音が鳴らない様に置くと、洗面所へ
えっ?!ここにもポストイット...
“ちゃんと、手洗いうがいして!!“
またまた、ポストイットを剥がして飲み物を取りにそのまま冷蔵庫へ
あなた

あははっ!!ここにもある〜

“飲み物持って、テーブルに行ってね“

はいはい、テーブルね
水を持って、もう片方の手にはポストイット
テーブルには、サランラップが掛けられた
ちょっと不恰好なオムライスが



もちろん、期待を裏切らずポストイット
“疲れた時は好きな物をたくさん食べなきゃ“
彼は私の事をよく分かってる
仕事で疲れてヘトヘトになると食欲がなくなる私は
彼からご飯は元気の元!!と怒られる



だからと言って、4日連続でトンカツは無理だけど



きっと一生懸命作ってくれたのかなと、
写真に収めると、勿体ないけど頂くとする
台所の惨事はコレ作ったからか...と思うと、彼への
愛おしさが込み上げて、疲れた身体と心にケチャップが染み渡る




お皿を流し台に持っていけば、“ごめん、片ずけは苦手なんだ“と貼られていて
お風呂へ行くと“ちゃんとゆっくり入ってね“と湯船のお湯が張られてた



3年経ってもこんなにも優しい彼
そう、今日は付き合って3年記念日だった
お祝いしたいねって言われて、美味しいお酒と映画を見て
二人でお家デートの予定だった



毎回記念日を大切にしてくれる彼は仕事を
頑張って早めに切り上げてくれたのに私がすっぽかすハメになちゃって....




寝室に行くと彼ははぐっすりと寝ていた
寝顔を覗き込むと、寝息を立てて
どう見ても赤ちゃん。
可愛くて軽くキスをする
ありがとうねっと言って、彼の腕を持ち上げてノソノソと横になると
持ち上げた腕を勝手に自分に乗せ、勝手にセルフバックハグ




幸せな一日の終わり方だなって夢の中に落ちようとした時


首に温かくて、柔らかい物が触れた
ジェシー
ジェシー
チュ...帰ったの?
あなた

ぅん。起こしちゃった?
ごめん

ジェシー
ジェシー
ん。いいの...
柔らかくて、気持ちイイ
あなた

え?あっ、ちょっと...
...んっ、、揉まないで

ジェシー
ジェシー
えぇー、声出ちゃってるよ?
あなた

ちょ、ジェス!!

ジェシー
ジェシー
んー...手、止まりそうもないー
あなた

もぅ...ん、、、あっ
ジェ...ス..も疲れてるでしょ?

ジェシー
ジェシー
だって、可愛い事するからー
ねっ?ダメ?
あなた

ダメじゃ...ない

ジェシー
ジェシー
へへっ。じゃぁ、いただきます

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