第57話

56話
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2019/08/11 11:23



急いで学校へと走っていく じみん を私達も追いかける。


学校につくと、手当り次第で


🐥「さらん!! さらん!!」


そう大きな声で呼んでいる。


そんな じみん の姿を見て てひょんおっぱ は


🦁「さぁて、俺達も探そっか」


『……はい!!』


私がそう返事すると ふっと鼻で笑って私の頭に優しく手を置いた。


探すこと30分ぐらい経ったころ。


体育館倉庫の中から ガサガサ と物音が聞こえた。


『え……』


🦁「……どうした?」


『ここ……』



私が体育館倉庫を指さすと



🦁「………よし、開けるぞ。」



そう言って鍵がかかっていて開きそうにもないドアを必死にあけようとしていた。



そんな おっぱ を見て



『わ、私もっ!!』



そう言って、てひょんおっぱ の隣へと寄った。



じみんもすぐに てひょんおっぱ からの連絡でこちらへとやって来て



扉を開けるために力を貸してくれた。



やっと開いた時、さらんちゃんはただ呆然とした顔で私たちを見ていた。



👩「へ……」



🐥「さらんっ!!」



じみんは さらんちゃん の姿を見た瞬間に飛びつくように抱きついた。



『さらんちゃん……』



👩「っ……先輩?」



さらんちゃんは私の存在を確認すると、さらにびっくりした顔をした。



私はそんな さらんちゃん の顔をみた後 じみんに退いてもらい、そのまま抱きしめてこう言った。



『このバカ女!!』



👩「!!」



🐥「!!」



🦁「!!」



🦁「ち、ちょい!!あなた!!」



👩「先輩っ………」



『バカ!!なんで……なんで……』














” 頼ってくれなかったのさ ”




私の口から出た1番貴方に伝えたかった言葉は、私が今まで発してきた言葉の中で1番小さい声だったと思う。




👩「っ……ご、ごめっ……ごめんなさいっ……」



私の言葉を聞いた さらんちゃん は大粒の涙を次々と流した。



『心配したんだから……』



そう言ってる私だって泣いてて、人のことを言えない気もした。



『私……もっと さらんちゃん の話を聞きたかった。たくさんお話して、たくさん笑いあって……そんな事ができるのはきっと さらんちゃん だけだと思うから……』



👩「!!」




『最初、友達なんてとっくの昔に私に手を差し伸べなくなった時』




『もう私には一生友達なんてできっこないって思ってたの。』





『でもね、それは違った。』




『あの日、さらんちゃんが来た時私を友達として、人の女の子として接してくれたさらんちゃんを切実にもっと知りたくなった。』




👩「先輩……」




『さらんちゃんがいれば、学校に行くことさえ拒んだ私でも がんばろう って思えた。』




『だから……だからこそ、頼って欲しかった。』




👩「…………」




『お願い。私にこれを約束して。』




『 もう、1人で悩まないで 』 ____



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半休止期間ですが、少しだけこうしてひとつぐらいは書こうと思います😌


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