第63話

62話
2,280
2019/08/17 02:40




『んー………』



👩「さっきからその調子ですね、どうしたんですか?先輩」



ここは、いつも通り保健室。



私は今とても悩んでいるのだ。



『んー、、なんかね?………あ、待って。今から話すこと笑わない?!』



👩「んー、内容によります笑 あ、でも話してみてくださいよ笑」



『あ、あのね……最近おっぱの帰りが遅いっていうかなんというか……』



👩「あー、おっぱってあの、私を助けてくれた時にいたちょっとガラ悪そうな人ですか?」



『ガラ悪そうって……まぁ、ガラ悪いけどさぁ?!』☜え



『うん、そのおっぱ が最近ちょっとぎこちないというか、なんというか……』




👩「………先輩って結構かまちょだったりします?」




『ぶっ』




さらんちゃんは私を見つめながらそう言ってきた。




その言葉が衝撃すぎて私は飲んでいた水を吹き出してしまった。




『か、かまちょだなんて……!!』





👩「笑」




👩「なんか先輩可愛いです笑」




👩「うちの兄貴もそのぐらいマシな性格になってくれたらなぁ……なんて笑」




『………私が』




👩「?」




『私が知ってる じみん君 よりは、きっとマシな性格になったと思うよ。』




私はそう、夕焼けがかる空を眺めて言った。




だって




🐥「 妹が家に帰ってないんだよ!! 」__




あぁやって、すんごく慌てた顔をして飛んできてくれるんだから。




頭の中でそんな記憶と共に思った。




👩「あ、もうこんな時間っ」



👩「ごめんなさい先輩、今日ちょっと用事があって帰らないといけないので……」



『あ、うん!!またね!!』



👩「はい!!また明日!!」



にこっと笑って さらんちゃん は急ぎ足で保健室を出た。



さらんちゃんが帰れば私は極端な所 1人 なのだ。



だから、さっさと荷物をまとめて帰ろう。



『失礼しました。』



そう、保健室にお礼をして帰る。


それが日常と化しているのだ。


こんなふうになるなんて昔の私がいつ思っただろうか。


友達もいなくて、学校では ビッチ 扱い。


誰も手を差し伸べるような神様のような存在がいないこの学校で 1人だけ 友達ができたのが私が変わるきっかけとなったのだ。



そうなれた私にも、さらんちゃんにも、とても感謝したいのである。



靴を外履きに履き替えて校舎の玄関から出ると、今日は妙に騒がしい。



どうやら、校門の前に誰かいるようだけど……その人を囲んでうちの生徒がぎゃーぎゃー言ってるようだ。



私はそれを無視して出ようと思った。



しかし、



??「ねぇ……」



それが出来なかった _____ .



next



プリ小説オーディオドラマ