『んー………』
👩「さっきからその調子ですね、どうしたんですか?先輩」
ここは、いつも通り保健室。
私は今とても悩んでいるのだ。
『んー、、なんかね?………あ、待って。今から話すこと笑わない?!』
👩「んー、内容によります笑 あ、でも話してみてくださいよ笑」
『あ、あのね……最近おっぱの帰りが遅いっていうかなんというか……』
👩「あー、おっぱってあの、私を助けてくれた時にいたちょっとガラ悪そうな人ですか?」
『ガラ悪そうって……まぁ、ガラ悪いけどさぁ?!』☜え
『うん、そのおっぱ が最近ちょっとぎこちないというか、なんというか……』
👩「………先輩って結構かまちょだったりします?」
『ぶっ』
さらんちゃんは私を見つめながらそう言ってきた。
その言葉が衝撃すぎて私は飲んでいた水を吹き出してしまった。
『か、かまちょだなんて……!!』
👩「笑」
👩「なんか先輩可愛いです笑」
👩「うちの兄貴もそのぐらいマシな性格になってくれたらなぁ……なんて笑」
『………私が』
👩「?」
『私が知ってる じみん君 よりは、きっとマシな性格になったと思うよ。』
私はそう、夕焼けがかる空を眺めて言った。
だって
🐥「 妹が家に帰ってないんだよ!! 」__
あぁやって、すんごく慌てた顔をして飛んできてくれるんだから。
頭の中でそんな記憶と共に思った。
👩「あ、もうこんな時間っ」
👩「ごめんなさい先輩、今日ちょっと用事があって帰らないといけないので……」
『あ、うん!!またね!!』
👩「はい!!また明日!!」
にこっと笑って さらんちゃん は急ぎ足で保健室を出た。
さらんちゃんが帰れば私は極端な所 1人 なのだ。
だから、さっさと荷物をまとめて帰ろう。
『失礼しました。』
そう、保健室にお礼をして帰る。
それが日常と化しているのだ。
こんなふうになるなんて昔の私がいつ思っただろうか。
友達もいなくて、学校では ビッチ 扱い。
誰も手を差し伸べるような神様のような存在がいないこの学校で 1人だけ 友達ができたのが私が変わるきっかけとなったのだ。
そうなれた私にも、さらんちゃんにも、とても感謝したいのである。
靴を外履きに履き替えて校舎の玄関から出ると、今日は妙に騒がしい。
どうやら、校門の前に誰かいるようだけど……その人を囲んでうちの生徒がぎゃーぎゃー言ってるようだ。
私はそれを無視して出ようと思った。
しかし、
??「ねぇ……」
それが出来なかった _____ .
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。