前の話
一覧へ
次の話

第1話

Prolog.
4,459
2019/07/20 11:00



ピピピピッ



こうして、朝から私の耳を刺激するこの音は目覚まし時計の音で



この音が世界一と言っていいほど私は大嫌いだ。



この音を聞けば、朝がまた来て、私の一日がまた始まるんだと思わされるから。




もうこんな生活は慣れたんだろう。




今となっては、1人の家。




母の赤く怪しく光る、母にとっては ガラスの靴 のように綺麗なハイヒールは




玄関のどこを探さてもなくて、お父さんは、2年前に喧嘩の耐えない家庭に飽きて出ていってしまった。




そう、イコール1人なのだ。




今日の食事代は1000円。




このお金で一日を過ごせば良いらしい。




全く母は身勝手だ。




まだ17あまりの娘を放ったらかしにするんだもの。




誰も私を呼ばない学校に、一人でいくのも慣れた。




でも、まだ慣れていないことがひとつあるとすれば…………





ドンッ





👩「……った、、」





誰かにぶつかってしまった。





きっと彼女は私のクラスメイト。






『あ、ごめっ……』





私の顔を見るなり顔色を変える。






👩「や、やだぁ笑 ビッチに触っちゃった笑」






『………………』







こうして、私の耳にじんわりと染み込む悪口は 近くで聞くと




















悪くないものだ。







Prolog END.



プリ小説オーディオドラマ