第12話

大先生と恋しよ!(2)
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2018/12/05 05:57
今日こそは、大先生と出掛けるのだ。

外はお出かけ日和。

服もメイクも準備OKというとこで大先生からのLINEが届く。

なんだろうと思い開いてみると、今日は出掛けれないとのこと。

まさかのドタキャン。

そっか、また今度行こうねと返事をし、スマホをしまう。

この前のシッマとの事件以来、連絡は一切取り合っていない。

やってしまったと頭を抱えるが、脳が考えることを拒否して、もう何もわかんなくなった。

電話を何回か入れてみるものの、切られてしまう。

頼れる人が居ず、何も行動できない自分が弱々しくて。

頭の中が真っ白になって、辛くて、悲しくて...。

いろんな感情がごちゃごちゃになって、どうしていいか分からなくて。

挙句の果てには、そのまま眠りに落ちた。




おーい、ことなちゃーん。
起きてぇーや。
久しぶりに聞く声に目を覚ます。

目の前には大先生が居た。

無意識に抱きついていたようで、寝顔可愛かったでと写真を見せてくる。

消させようとしたけれど、めんどくさくなってやめた。
ことな
ねえねえ。
大先生、私のことどう思ってる??
んー?
俺の彼女さんやないの?
信じたいけど、信じたくない。

本当かどうか聞くのが怖くなって、そっかと愛想笑いをしといた。






今日は家に泊まってくと言い私の家にいる大先生。

寝落ちしているため、こっそりスマホを見てみれば、知らない女の人とのLINEの会話がすごかった。

やっぱりと思い、しょぼんとしたまま眠りにつこうとベットに行こうとすると後ろに体重がかかり、そのまま倒れる。

いつの間にか大先生の腕の中にいる。
ことな
...どうしたの?
ことなちゃん、勘違いせんといて。
一瞬、大先生の言葉が理解出来ず、首を傾げると、教えたるわと飽き飽きしつつも話してくれる大先生。
別に、これは仕事とか同級生やから。
たまに休日にあって話したりするんよ。
それで勘違いしてるんなら、ごめんな?
本当かわからない恐怖に見舞われつつも、うんと頷く。

そしたら、さらにぎゅっと抱き上げて、ごめんな、ごめんなと謝り続ける大先生を見て、私も申し訳なさを感じた。

私を抱く大先生は、男らしく、そしてとても暖かかった。

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