いいな、なんでやろ。
俺には、どうして出来ないん?
みんな、出来るのに。
笑いたい。
笑い合いたい。
頭をかいて、考える。
苦手でもないし、できない訳でもない。
俺の脳が拒否反応を...!
いや、それは無いか。
あーあー。
タイミング良すぎるやろ。
コネシマ
俺の相棒であり、羨ましく思っている人物。
いつも、シッマの笑顔は太陽みたいに輝いている。
なのに、俺が笑うと、
死んでるんや。
少しわかりにくいぐらいに笑ってみる。
すると、シッマは黙って
と言って、何処かに消えてった。
つい、カッとなって机に拳を叩きつける。
そこには、ノーダメージの机と、負傷した俺の拳だけがあった。
その様子をシッマが見ているとは気づかなかった俺は、何回も何回も繰り返す。
そして、また殴ろうとした時、俺の拳は石のように動かなくなった。
無心で殴り続けていたのだろう。
シッマの存在に気づかなかった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。