第4話

到着
317
2018/08/21 06:51
大きいく 真っ白な外装の病院についたら
バイクを停めて 院内に入る


やっぱりと言うべきか
荒れてんなぁ、 上からは患者なのかヒステリックに叫んでいる声が聞こえてくる


そんなことは気にとめず俺はエレベーターに乗り込む。

13階に上がり1番奥の病室に眠っているのは
俺の愛しい

「雪華。」

分かっていたけど呼んでも返事の声はなく、
悲しく機会の音が変わりに返ってくるだけだった。



白磁のような肌に対称的な黒く艶のある髪は雪華の魅力だ。伏せている睫毛は長く影をつくっていた。



か細い腕から点滴らしきもののホースを引き抜く 。
そこからは赤い血がぷくり、と浮き出てくる。それさえも綺麗で__それを舐めとる。


随分と痩せてしまった雪華は抱きかかえれば、ふわり、と浮きそうな軽さ。






「いまから、連れて行ってやるからな」

そう言えば少し雪華の手が動いた気がした。

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