第3話

アイツ
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2018/08/20 09:05
着替えて、アイツとお揃いと靴をはいて
外に出る。


玄関の鍵を・・・いや、いらないか。
俺はもうココには戻ってこないし


やっぱり外に出れば音は大きくなる
うん。うるさい。



アイツの好きな音楽をイヤホンに流す。
それを耳にはめれば周りの音はシャットダウンされる。


そのまま下に停めてある 自分のバイクに跨る
真っ黒なペイントの車体はアイツのお気に入り。

ハンドルを捻れば大きなエンジン音が駐車場に轟く

「よしっ、行こう」

出来る限り速く
アイツのいる病院へとバイクを走らせる

幸い道路の真ん中に邪魔なモノはなくて安心する
まぁ端っこにはちょいちょいと何かはあるけど
どうでもいい。

そう思い、ハンドルを思いきり捻る

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