あの後、MSBYの人や他の関係者の人たちとご飯に連れていかれた。
侑「なぁ~、ほんまに結婚するんかぁ?」
「侑、うざい……」
あー
酔っぱらった侑ほどウザいものはないわ
侑「昔は侑と結婚する言うてたやん!」
「するなら治の方がええわ。」
侑「はぁ?サムやと食費大変やんか!俺やろ!」
「侑はうるさいねん。毎日そんなテンションやとこっちが疲れるわ。」
侑「元気って言えよ!」
「そういうとこやねん。ええから、はよ彼女作りや。」
侑「顔しか見てこん女に興味なんかあらへん!やから、結婚しよーや!」
「兄妹やから無理やわ。一生独身でおり。」
侑「それは嫌や!」
なぁ~…と抱きつきながら大騒ぎされる。
耳元で騒がんで…
うるさい
他の人たちはいつものことやから、すごい呆れながらこっち見てるだけやし…
聖臣も他の人に絡まれとって、嫌そうな顔しとるなぁ…
はぁ……
疲れる…
木兎「あなた~、俺は結婚できるか?!」
「しらんがな…。木兎も彼女おるやろ。」
日向「木兎さん!プロポーズするんですか?!」
「せやな、プロポーズすればええんとちゃう?」
木兎「えー?!恥ずかしい!」
「木兎はなんも恥ずかしがらなそうなんにな。意外やわ。」
侑「ぼっくんは意外と照れ屋やからな!」
木兎「つむつむには言われたくない!彼女もいないくせに!」
侑「はぁ?!俺はあなたがおるからええねん!名字が一緒なら結婚したも同然!」
何、言いよんねん
アホか…
「あんな、うちが宮でおるのは後数日やで?」
「「「あぁ!!」」」
「そっか、佐久早になるんだな。」
「佐久早あなたかー。」
「侑、どんまい!離婚やな!」
侑「あぁ!宮やなくなるんか!離婚やんか!」
「おー。そもそも、あんたとは結婚してへんけどな。」
侑「何でやぁ~、宮でええやんか!臣くんが宮になれ!いや、やっぱあかん!」
「はいはい。うるさい。うちは佐久早になるからな。あんたは治と結婚しとれ。」
侑「なして俺があんな大食いと!しかも同じ顔やで!?」
「うちかて、あんたらとほぼ同じ顔やわ。」
なんやかんやで解放された時には11時をまわっていた。
聖臣と一緒に家に帰ってきて、一息つく。
「ねぇ、聖臣。」
「ん?」
ソファに座っている聖臣の隣に座って、ある写真を見せる。
「!これ…」
「3ヶ月なんやて。」
昨日、病院でとってきたエコー写真を見せたんや。
「ほんとに?」
「ほんま。」
聖臣、びっくりしとるな。
聖臣にギュッと抱き寄せられる。
嬉しそうでよかったわ。
「それでな、結婚式のことやねんけど。」
妊娠中はあんまり無理せん方がええて言うし…
「やめとくか?」
「んー…、けど今日言うてしまったしな…。なんなら、みんな呼んでパーティーとかでもええと思うんやけど…」
「あぁ、そうしよ。体調、悪くなったら言えよ。あと、絶対に無理するな。」
「フフッ、心配性やな。分かってるわ。」
聖臣もシーズンオフになったからなるべく家にいる。と言ってくれた。
ほんま、いい旦那さんやわ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。