第134話

番外編 二周年記念
761
2022/05/21 15:00
『巨人という生き物は』
焦凍side

目を覚ますと、そこに広がっていたのは、、広い広い草原だった。

周りを見渡すと見知ったクラスメイト。

数を数えれば1人足りない。

、、、そう、マリアだけがいなかった。
焦凍:(というか、ここ、どこだ、、?)

瀬奈:焦凍っ!

焦凍:瀬奈、、ここ、どこか分かるか?

瀬奈:ううん、分からない、、でも、すっごく広いね!雄英高校の近くじゃなさそうだし、、牧場ってわけでもなさそうだし、、

緑谷:癒沢さ〜ん、轟く〜ん!!

麗日:なんかクラスメイトたくさんおる!!

焦凍:緑谷、、

緑谷:ここ、一体どこなんだろうね、、何にもないし、、

八百万:個性は使えるみたいですわ。そういえば、マリアさんが見当たりませんね、、

上鳴:ぁ、、でも、スマホは使えねぇ。っつうか、電源が入んねー!!

瀬奈:ぅぅ、、焦凍、私怖い、、

焦凍:大丈夫だ。俺が守ってやるから、、

瀬奈:うんっ、、、!

耳郎:皆!!なんかどこからかものすごい音がっ!!

障子:どこかに隠れた方が良いかもしれない!!

八百万:そんな!!私が何か創造いたしますわ!!

芦戸:あっちに草陰みたいなのがあったから、それをいくつか創って隠れれば良いんじゃない?

八百万:ではそうしましょう!
俺たちは八百万の創った草陰に少人数で隠れ、音のする方を注意深く観察していた。

最初は粒のように小さかった物陰が、少しずつ鮮明に見えてくる。

俺たちが見たのは、、馬に乗っている人だった。

1、2、3、、3人か。

しかし、その馬に乗っている人物の中に、1人だけよく知っている人物が。
焦凍:マリア?!

瀬奈:えっ、、マリアさん?!

焦凍:あいつ、どうしてここに、、、!(しかも、馬に乗って、、)
着ている服装はマリアの場合コスチュームと同じだったが、その他2人も同じ服を着ていた。

何かの制服だったのか、、?
瀬奈:皆おんなじ服着てる、、

焦凍:あぁ、、
そのときだった。

パシューンという音と、黒い煙弾が3人より向こうの空に広がっていたのは。

3人はそれに気付いたようだが、何かしら行動したのは誰もいなかった。
瀬奈:なんだろう、あれ、、

焦凍:分かんねぇ、、でも、嫌な感じだな。

瀬奈:うん、、
すると再び黒い煙弾が、さっきよりもこちら側に近い場所から放たれた。

少しずつこちらに向かっている気がする。

しかし、馬は物凄い速さで進んでいく。

あっという間に俺たちの前を通り越し、先へ進む3人。
焦凍:俺はあの3人の後をつけたい。

緑谷:僕も、、マリアさんもいたし、気になるな、、

蛙吹:馬の速さに追いつくにはここで21人の個性の性質によって離れる必要があるわ。でも、どこかも知らない場所で離れるのは危険だと思うけれど、、ケロ

八百万:しかしマリアさんがいらっしゃったのは事実ですし、、マリアさんならここがどこか知っている可能性もあります。後をつけて事情を聞くのが1番早いと思いますわ。

瀬呂:そうだなー、っつうか、マリアさん馬乗れたんだなー、しかもあんなに速く!!

耳郎:慣れてるみたいだったよね。

八百万:でしたら、夜になると光る、電灯式目印を十数mに一回埋め込んでいくのはどうでしょうか?それなら私が創造できますし!

麗日:体大丈夫?無理しちゃうんじゃ、、

八百万:マリアさんからの情報は欲しいですからね!

麗日:そっか、、

焦凍:そうしよう。瀬奈、お前はここで待っててくれ。

瀬奈:えっ、、わ、私も行きたい!焦凍と一緒にいたい、、な、、なんて。あ、でも、私は焦凍の足手纏いになっちゃうよね、、

焦凍:っ!!、、そんなわけねぇだろ。、、、瀬奈も一緒に行こう。俺が瀬奈を抱えて移動すれば良い話だ。

瀬奈:ほ、本当、、?

緑谷:でも、それって結構体力使うんじゃ、、

焦凍:いや。おそらく大丈夫なはずだ。何故かは分からないが、ここは体力の消耗が少ないんだ。まだ激しい運動をしていないからかもしれないが、そう感じる。それに、移動と言っても個性で移動するだけだ。俺自身の体力を使うわけじゃねぇ。

緑谷:轟くんが良いなら良いんだけど、、

瀬奈:焦凍っ!ありがとうっ!

焦凍:お、おぅ、、
瀬奈を横抱きしながら個性を利用し、なるべく静かに3人を追う。

すると、奥の方に巨大な森が見えてきた。

森に入った3人は少し入ったところで馬から下りたようなので、俺たちはマリアたちに見つからないよう木陰に隠れた。

、、、しかし。
リヴァイ:おい。そこに隠れているのは誰だ。チッ、エルヴィンの指示もろくに聞けねぇ奴らがここまで来た理由は知らねぇが、余計な手間をかかせるんじゃねぇよ。

マリア:姿を現せ。小隊番号と名を。

緑谷:どっ、どうする皆!!

焦凍:正直に出るべきじゃないか、、?相手はマリアだし。

爆豪:コソコソしてんじゃねぇよ。

飯田:うむ!!ここは正直に出るべきだと思う!!

マリア:おい、、、って、、は?

エレン:マリアさん、どうしたんですか?

マリア:お前たち、、誰だ?

瀬奈:え、、?マ、マリアさん、私たちのこと、、分かるよね?クラスメイトだし、、

マリア:何故お前が私の名前を知っている?

瀬奈:えっ、、(ま、まるで初めて出会った頃のマリアさんみたい、、)

マリア:、、、リヴァイ兵長。服装から見ても容姿から見てもこの者たちが私たちと同じ壁内の人間に見えません。

リヴァイ:チッ、、面倒くせぇな。

焦凍:リヴァイ兵長って、どこかで、、

緑谷:そっ、そういえば、この前寝言で言っていたよね、『リヴァイ兵長、行きます、すぐ戻りますから。だから、絶対に死なないで』『大丈夫。皆を巨人から守ってあげるから』って。

瀬奈:あ、あぁ、、確かに言ってた、、

マリア:お前たち。ここは巨人が来る可能性が高い。立体機動装置も持っていないみたいだし、、リヴァイ兵長の判断でお前たちを一旦巨木の枝の上まで上がらせることにする。1人ずつ上げるから大人しくしていろ。
マリアの言う、”立体機動装置”というもので、俺たちはマリアともう1人の男に枝の上まで上がった。

もう1人の男というのは、背丈は俺より5cmほど低い、同年代の男。
マリア:エレン。人が多くて巨人が群がってくると思う。巨人に備えておいて。

エレン:分かりました!!

焦凍:今、エレンって、、

エレン:?俺のこと知ってるんですか?

焦凍:い、いや、、(確か、結構前に聞いたことがあったような、、)

リヴァイ:マリア。俺はエルヴィンと合流する。ここで待機していろ。

マリア:分かりました。
少し経つと、USJや職業体験で見たことのある、、”巨人”が俺たちのいる巨木の下に集まっていた。

何人もの人たちを、あの巨人がっ、、、!
瀬奈:しょ、焦凍、あれって、

緑谷:殺されるんじゃ、

マリア:何言ってるの。ここにいれば安全。そんなに怖い?

瀬奈:そりゃあ、、、!

マリア:はぁ、、エレン。エレンはそっちやって。

エレン:はい!あ、あんたたち、落ちないようにしとけよ!

焦凍:あ、あぁ、、って、何しようとして、、

エレン:?巨人を倒すだけだが?

瀬奈:え、それって、、、!
2人は、慣れたように近くの巨木にアンカーを刺し、物凄い速さで巨人の後ろにまわりうなじ部分を裂いた。

マリアは無表情、エレンという男の方は、、マリアほど無表情ではないが、瞳の奥底に怒りを感じる。
瀬奈:そ、そんな、、2人とも、止めっ、、!

焦凍:おい、瀬奈!!言わない約束だろ?!

エレン:お前、、まさか、巨人の凶悪さを知らないのか?!数年前に壁が壊されて、たくさんの人が死んだことを知らないやつなんているのか?!

焦凍:わ、悪ぃ、瀬奈は世間に疎いんだ。今回だけ許してくれ。

マリア:いくら馬鹿でも巨人を知らない人間はいない。どれだけ貧乏な人でも、どれだけ高貴な人間でも、壁によって巨人に守られている私たちが巨人の脅威を知らないはずがない。、、、いや、壁の外を知らない人間はそうなってしまうのかもしれない。

エレン:マリアさん、、
マリア:”そちらの世界は果たして平和なのだろうか?”
上鳴:あ”〜、なんか変な夢見た気がするんだよなぁ、、

峰田:俺も俺も!!ハーレムの夢が見たいって願ったのに、全然違った気がする!!

耳郎:それは一生来ない。でも、うちもなんか見た気がするんだよなぁ、、思い出せないけど。

瀬奈:私も!

緑谷:林間合宿前に思い出せない夢、、

麗日:皆見てるみたいだし、なんかありそうやけど、、

焦凍:思い出せねぇならなんもできねぇだろ。

皆:確かに。