と少し気に食わない様子で太宰が言う。
そこに自分もついて行こうとすると
少年と呼ばれたので中也のことかと思ったが、その中也でもなく、太宰でもない。
この空間に人物は自分合わせて4人。
考えるまでもなくわかった。
バタン
と重たい扉が閉まる音がした
あぁ!
推しが話している尊いシーンが見れないではないか!
というのはさておき、
先ず性別自体が間違われているのに加え、
恐らく神のことだからどうせ戸籍など作っていないのだろう。
一応中性的な感じで一人称を“僕”に変えるとして、
選択肢が2つある。
1、本当のことを言ってマフィアに入る
2、嘘をつくがマフィアに入る(説明は後にする)
もう答えは2に決まっているでは無いですか!
そっちの方が面白そうだし←
と人差し指をピンと立ててにっこりと微笑んだ。
と言った瞬間に自分の横を鋭い刃物が通った。
反射的に避けることは出来たがあと少しで頬を掠めるところだった。
危ないよ?
避けるのが少し遅れたら左目即ゲームオーバーよ?
リアル太宰包帯しちゃうよ?
と言いながらメスを手でクルクルと弄ばせていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!