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第12話

新月の夜の秘密
桐生 陸
桐生 陸
愛ちゃん、キスはいいから血、吸わせて?
白瀬 愛
白瀬 愛
待って、桐生くん…!!
体育館裏、放課後。私は今、桐生くんに迫られています。
なんでこんなことになったかって言うと、事の始まりは30分前───────

◆◆◆
桐生 陸
桐生 陸
ねぇ愛ちゃん!あっちに怪我してる子がいてさ…1人じゃ運べないから、手伝ってくれない?
白瀬 愛
白瀬 愛
そうなの!?分かった、すぐ行く!
そうして私は体育館裏に連れてこられて…
白瀬 愛
白瀬 愛
その怪我してる子って…どこ?
桐生 陸
桐生 陸
ふ…いるわけないじゃん
白瀬 愛
白瀬 愛
え!?
桐生 陸
桐生 陸
愛ちゃんと2人きりになりたかったんだ
白瀬 愛
白瀬 愛
へ…?
桐生 陸
桐生 陸
ねぇ、キスはいいから血、吸わせて?
そうして、今に至るわけです。
白瀬 愛
白瀬 愛
私がキスとかそういうことするのは潤くんだけなのでっ!!
桐生 陸
桐生 陸
えー、ちょっとくらいいいじゃん
白瀬 愛
白瀬 愛
良くないです…!
桐生 陸
桐生 陸
えー?じゃあ、ちょっと痛いけど我慢してね
白瀬 愛
白瀬 愛
い…っ!!!

私の肩に歯を立ててきた桐生くん。血の匂いが、鼻を指す。痛みが全身に響き、意識がもうろうとする。
白瀬 愛
白瀬 愛
はぁ…っ、やめ…!
桐生 陸
桐生 陸
ん、やりすぎたかな
力が、入らない…!
桐生 陸
桐生 陸
っ…!
その時、ガッと大きな音がした。その音は…
白瀬 愛
白瀬 愛
桐生くん…!?
桐生くんが、殴られた音。そして殴ったのは…
白瀬 愛
白瀬 愛
潤くん…!!!
黒木 潤
黒木 潤
ち、遅かったか…!
黒木 潤
黒木 潤
まじお前許さねぇ!
桐生 陸
桐生 陸
完全な状態じゃないお前に、負けるわけないじゃん?
白瀬 愛
白瀬 愛
え…?
完全な状態じゃないって、どういうこと?
桐生 陸
桐生 陸
今日、新月は悪魔の力が弱まる日だから
白瀬 愛
白瀬 愛
そうなの!?
黒木 潤
黒木 潤
んなの…関係ねーよ!
そう言って潤くんは桐生くんに飛びかかる。でもそれは簡単に桐生くんに跳ね返される。
桐生 陸
桐生 陸
だから言ったのに
跳ね返された潤くんは後ろの壁に思い切りぶつかり、下に落ちた。
白瀬 愛
白瀬 愛
潤くん…っ!!
黒木 潤
黒木 潤
近寄るな、愛…!
そう言ってくる潤くんを無視して、私は駆け寄った。そして…潤くんを庇うように前に立って手を広げた。
白瀬 愛
白瀬 愛
やめて桐生くんっ!!
白瀬 愛
白瀬 愛
これ以上私の大切な人を…傷つけさせない
白瀬 愛
白瀬 愛
どうしても潤くんを倒すって言うなら、まず私を倒して!
桐生 陸
桐生 陸
…!
白瀬 愛
白瀬 愛
…血が欲しいならいくらでもあげる

そう言って私は自分の腕を木の枝でピッと切った。
白瀬 愛
白瀬 愛
ほら、飲んでもいいよ
白瀬 愛
白瀬 愛
でも飲んだら…どっか行って…!

私にはこれくらいしか出来ないけど…
お願い、もう潤くんを傷つけないで…!!
桐生 陸
桐生 陸
はぁ…
桐生 陸
桐生 陸
そんな不味そうな血、いらないよ
白瀬 愛
白瀬 愛
え…
桐生 陸
桐生 陸
愛ちゃんに免じて許してあげる
桐生くんは呆れたような顔で言った。
桐生 陸
桐生 陸
せいぜい幸せになれば〜
そう言った彼は、新月の真っ暗な空を飛んで消えていった。
白瀬 愛
白瀬 愛
よ、良かった…
黒木 潤
黒木 潤
あ、い…
潤くんの頭からは血が出てる。きっと、体液が足りてない…はず。
私はそっと自分の唇を彼の唇に重ねた。
白瀬 愛
白瀬 愛
守ってくれて、ありがと…




今夜は新月。
真っ暗でよく見えないから、私たちが何をしてようと…
誰も、分からない──────────