そいつ、昔あなたをいじめてたやつなんだ
そいつ、俺とあなたが付き合ってることが
気に入らなくて、かげであなたをいじめてた
俺、あとから友達にきいたんだ。
悔しかった。
あなたを助けることが出来なかった
だから、次は何するんだ
って思って
「今度はなんだよ」
そう言ったんだよ
そしたら
「あ、思い出してくれた?
彼女とは仲良くしてる?
あ、でももう離れ離れだったねぇ」
なんて笑ってくるから俺つい
「いまも、仲良くやってるよ」
って言ったんだよ
そしたら、あいつまた凶変して
「なーんだ。仲いいの?フフッ
じゃあ、私と付き合って?」
って。俺意味わかんなくて
「むり」
そう一言で断ったら
「あんたに拒否権なんてないよ!
彼女がどうなってもいいんなら、いいけどッ」
って。あなたがまたいじめられるって
おもって。
その話に乗った……
それだけだよ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。