第3話

ずっと!!
1,966
2020/07/15 03:32
入学式終了後…。
今、私と優ちゃんは、みんなに囲まれ話攻めにあっている。
初葉「いいなぁっ!ヒーロー科の授業受けられるなんて!!私、1Aの爆豪くんのファンなんだよ~、前のヘドロ事件みてゾワッとしちゃって!」
髪野「それ俺も見たぜ。たしか緑谷って奴も映ってたよな」
恋天「それより、どうやって校長先生捕まえたの??」
私達は話の波に戸惑いながら答えた。
『えっと…私が警察犬を出して校長先生の居場所を突き止めて、』
和香「私が突撃して捕まえたの」
町田「へぇ~!!すごいね!!成る程、二人で苦手なところを補った訳か…」
綿ヶ子「すごいねぇ~、色絵さんってホントに何でも作り出せるんだねぇ」
琴美「和香さんもすごいです!やはり運動神経がよろしいのですね!」
『えへへ、ありがとう』
和香「嬉しい~、うふふ」
瀬川「なぁ色絵、何か出してくれねぇか?」
角田「俺も見てみたい!やってみてくれよ!」
小林「わ…私も見てみたい!」
『うっ、うん!ちょっと待って!』

私はサラサラと自由帳に絵を描き、人差し指で触れた。
すぐさまそれが光って、目の前には綺麗で可愛らしいピンクの花が咲いた。

間「うわぁ、やっぱり何度見てもすげぇな!」
水沢「…綺麗、この花」
『そうなの!グラジオラスって言って、花言葉は“努力“なんだ!』
福田「へぇ…!これから頑張ろうってことかぁ!」
『うん!』
髪野「色絵は優しいんだな」
『えっ?!いっ、いやそんなぁ(//∇//)』

全員(色絵さん可愛い…そして髪野くんチャラい…)

保守「俺、和香が捕まえる時の見たかったなぁ~」
和香「えっ!」
初葉「わかる!どんなだったんだろうって思うよね~!」
『すごい素早くて、格好よかったよ!』
間「ねぇ和香さん、やってみてよ!」
琴美「いいですね!私も見たいです!」
和香「わかった!いいよ!」
楼白「ぼっ……僕白いし身長低いから校長先生役やろうか?」
瀬川「おーっ!助かる!楼白!」

1C女子(瀬川くん男前やなぁ)

『はい、縄鉄砲!』
和香「ありがとうあなたちゃん!」
『(o´∀`)b』
和香「じゃあ行くね!」
ガラッ、パシュッ、ガチャッ
全員「おお~っ!」
角田「動きはえ~!」
恋天「どうやってそんなに機敏に動いてるの?!」
和香「ありがとう小さい時からお父さんに特訓されてたから…(〃ω〃)」

全員(やばい和香さん可愛すぎる……!)

『私、皆の個性も見てみたいなぁ』
綿ヶ子「僕も見てみたい~!」
小林「ら、蘭竜くんとか心操くんとかすごそう…ってあれ?」
泉「二人とも居ないし」
瀬川「あぁ、あいつらHR終わった瞬間に黙って出てったよな」
初葉「用事でもあったのかな?」
町田「何だろうね…?」
楼白「!みっ、みんな、もう下校時間だ…」
恋天「えっ、嘘!はやいねぇ!」
和香「じゃあ、皆で帰ろっか!」
全員「うん!!」
_______
植木「あれ、小林さん怪我してない?」
小林「あっ……そうだ、リカバリーガールのとこ行くの忘れてた…」
『あっ、絆創膏あるよ』
小林「ありがとう、色絵さん」
山桜「あの……みなさん、これから名前で呼び合いませんか?」
和香「いいねぇ、私、優ちゃんって呼ばれたい!今呼んでくれてるのあなたちゃんだけだし…!」
水沢「ウチも賛成」
恋天「じゃあ、皆で呼び合いっこしよう!まずは色絵さんから」
『私?!じ、じゃあ続けて言ってね、あなた!』
1C女子「「「あなた!」」」
山桜「琴美!」
1C女子「「「琴美!」」」
植木「初葉!」
1C女子「「「初葉!」」」
「ふっ、ふふふ…(^o^)」
優ちゃんがおかしそうに、笑いだす。
私達もつられて、笑い出した。
みんな「「「あはははははっ!」」」
(…私、幸せだなぁ…こんな良い子達に囲まれて…今、凄く楽しい…)
(普通科なんて、ホントに御免だって思ってたのに…、)
(今は、1年C組に居られて、良かったなって思ってる…)
『どうか、これからも…この楽しい時間が続きますように』
私はぽつんと呟いた。
「続くよ、ずうっと!」
驚いて振り向くと、優ちゃんと、みんなが、にっこり笑っていた。
琴美「私が神様に、お祈りしますよ!」
神よ、私達を見守る神よ。
どうかこの幸せな時間を、いつまでも続けさせたまえ…。
琴美ちゃんのお祈りの声を聞いて、私達も空を見上げる。
そしてみんなで、手をあわせて拝んだ。
お願いします…神様…。
みんなの心が、一つになった気がした。

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